【連載小説、あとがきつき】恋愛ファンタジー小説:気づいたら自分の小説の中で訳あり姫君になっていました(61)
前話
点滴を終わった頃にまた私は診療所にきた。あまり長居しては不審に思われると言われて出たのだ。マティアスお兄様は危ない遊びを考えついて私はその遊びに真っ赤になって怒鳴りつけそうになった。慌てて声を潜めたけれど。この三兄弟、やばいわ。それもあってとっととキンモクセイの宮に戻っていた。案の定トビアス様が遊びに来ていてタピオ達と鬼ごっこしていた。私が戻るとタピオが真っ先に来る。
「姉上! 今日も父上の菜園に行こうー」
「って。私の菜園はどーでもいいのかしら?」
「姉上の菜園を手伝ってから行く! だって、父上の菜園にはタピオが種まきした野菜が芽を出したんだもん!」
「あら。もう芽が? それは私も見たいわ。こっちの菜園はウルガーに任せてしまいましょう」
私が朗らかに言うとクルヴァが不思議そうに言う。
「兄上に任せっきりって何かあったの? 姉上。いつも兄上と一緒なのに」
「えっ」
冷静なクルヴァの指摘にさっきのマティアスお兄様の意地悪な遊びを思い出してしまう。
「ウルガーは放っておくの。あの三兄弟はよからぬ質の持ち主だから! さぁ。タピオいきましょう。そうねヘレーネも連れて行きましょう。トビアス様も一緒に」
「どうしてぼくだけさま、つけるの? たぴおあにうえといっしょだよ?」
「あ。ああ、そうだったわね。じゃ。これからトビアス、って呼ぶわ。その方が嬉しいのね」
「うん!」
トビアスの笑顔がはじける。大人しいマチルダ様の面影が残る。
「じゃ、トビアス。ヘレーネを迎えに行きましょう。さぁ。二人とも行くわよ」
おてて~つないで~とみんなで手を繋ぎながらヨハネスお父様の菜園に行く。お父様はトビアスの姿を見つけて相好を崩す。
「トビアス。お前も来たか。ではお前の菜園もつくろう」
もしかして、この城からでるかもしれない。それならここに菜園を持つのはどうなのか、と一瞬頭をよぎったけれど、成るようになれ、とその考えを捨てた。
「トビアス、おはながすき。おはなうえていいの?」
「そうか。そうか。トビアスは花が好きか。よい。庭師からいくつかもらってこよう。これから庭師の元へ行こうか。のう。トビアス」
「うん! おとうさまだいすき!」
ヨハネスお父様に抱きつく姿を見て少し胸が痛んだ。本当の父親は今、生死の境をさまよっている。本当の父と思っている父は見かけだけなのだ。だけど、お父様も本当の父親が現れたということはしらない。いえ。確定した訳じゃない。事態はまだ不明瞭なままだった。
あとがき
久々のあとがきです。昨日は病院行ってダウンしてしまいました。毎日更新三日目でアウト。半分寝ながら野球見てました。気づいたら終わりぎわ。飼ってくれて助かった。登販の試験受けたいけれど破格の試験代に毎年研修ー。いらんー。資格だけくださいー。あさって確認してから考え直します。なら文章検定受けようかな。なぜか検定ものにとりつかれている。漢検はあいかわらず、一問は解いてます。模試をしないと落ち着かないので弱点を中心にフォローしつつ三十分で解くので簡単にぱぱっとします。ここもできるだけ更新するようにして。とりあえず12ヶ月は過ぎたそうで、このアカウントで一年経ったようです。めでたい。最近「しまぐらし」で息抜きしてます。リヴリーとかもいれて暇つぶししてます。今日は肌寒い。暖房いれてます。創作の方は今は頭が止まってます。一応、メモにいろいろ書いてあるのですが、改めて見るとわからない。断片すぎて。う。野球の声が入ってくる。先に夜食食べよう。これの体形が普通の記事です。たまに記事を合体します。エッセイの勉強中はまたの日に。仕事が再開すると大変です。ってトラ対コイは同点で延長必須。プロ野球カードなんてでてる。買いたい。輝さん四番で。どりーむー。では夜食に参ります。
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