第百八十四回 Dr Nao|Nao's キッチン「ファンクラブ旅行直前 “Naoちゃんねる”」
5月27日〜28日、1泊2日で長野県白樺リゾートにNUMBER SIX.のお客様をお迎えして開催するファンクラブ旅行2023「ALICE IN FAREWELL PARTY」。
今回は開催直前スペシャル企画として、"Alice9ちゃんねる"ならぬ“Naoちゃんねる”を開催。
Nao目線でファンクラブ旅行についておおいに語ります。
ーーバンドとしてファンクラブ旅行はいつ頃からやってらっしゃるんですか?
Nao:前の事務所に入ってすぐくらいだったと思います。それまで好きなアーティストとかバンドや歌手を追っかけたことが無かったので、音楽活動って、CDを出してライブをやって、ってだけだと思ってたんですよ。だから「旅行とかも行くんだ」と思って、その時はとにかくびっくりしましたね。しかも最初の旅行先が沖縄だったんですよね。
ーーヴィジュアル系なのに南国というのも驚きです。
Nao:はい。自分はただのアキバ系オタクだったので、旅行に行くような人間じゃなかった訳ですよ。なので沖縄に行ったらいきなりヤシの木とかあって、東京との景色の違いにとにかくびっくりしました。その時の沖縄はライブとセットだったんです。ライブをやりつつ、ボーリング大会をやったのはよく憶えてますね。
ーーそれ以降は毎年開催していたんですか?
Nao:いや。毎年ではなかったような気がします。2年に1回とかじゃないですかね。
ーー中でも、今も記憶に残っている旅行というと?
Nao:まずはさっき話した、沖縄でやったボーリング大会ですね。曲がる魔球なんですよ、俺。しかも両手投げで(笑)。俺の投げ方が独特すぎて、チームの中で全然役に立てなくて迷惑をかけてしまったんですよ。普段ボーリングとかまったくしないから、次の日は腕が筋肉痛で大変でした。でも自分としては何よりも、ファンの人との距離感に衝撃を受けました。ファンの人がそばにいて、同じチームになって一緒に何かを成し遂げる。それがあまりにも距離が近すぎて、俺は逆に緊張しましたね。
ーーライブ以上に。
Nao:ええ、そうですね。あとは新潟旅行。「メンバーを捕まえてスタンプを集める」というスタンプラリーが朝っぱらからありまして。オフシーズンのスキー場をメンバー5人が逃げ回ったんですよ(笑)。ファンのみんなはスタンプをもらうために我々を追いかけて来るんですけど。メイクが終わった順にスキー場にメンバーが放たれると、ファン同士がスマホで「こっちに〇〇さんいるよ!」とか連絡を取り合って、一斉に狙いに行くんです。それが見てて面白かったです。虎さんとかチャリに乗って逃げてましたからね(笑)。鬼ごっこみたいな感じで。
ーー壮大すぎる鬼ごっこ。
Nao:そうそう。あとは定番でよくやっていたカラオケ大会ですかね。「銀の月 黒い星」という曲に肖って、銀チームと黒チームに分かれてやる“銀黒歌合戦”は初期の頃からやってましたね。審査員として前の音楽事務所の社長を含め、4人ぐらいの方がいまして。紅白歌合戦みたいな感じで審査員がコメントをしていくんですけど、それがまた面白くて。でもやってるこっちは、将さん以外は普段は歌ってないメンバーですからね。このためにちゃんと練習してくる人もいましたよ。
ーーこのカラオケ大会のために?
Nao:そうです。これをやっていたら、いつからか俺は歌の癖が出てきてしまって。本家を若干アレンジして歌ったらそれがウケる、みたいな感じになっていったんですよ。
ーーそれ、今のソロ歌唱の「アナザーPOISON」とかに完璧に繋がっているじゃないですか。
Nao:そうそうそうそう!そうかもしれない。「Daybreak」もめちゃめちゃアレンジしてたと思うんだけど、歌っててすごい気持ちよかったんですよね。すごい叫んだんですよ。“Daybreak”のところを。それでステージを降りて、ファンの子が手で作ってくれたアーチを走り抜けながら歌ったんですよね。あと「九龍 -NINE HEADS RODEO SHOW-」はYAZAWAさんのごとくマイクスタンドを足で蹴り回して歌いました。このマイクパフォーマンスをしたいがために自前のマイクスタンドまで買いましたよ。「グラデーション」は何故か激しめになってしまって、煽り曲のように歌った記憶がありますね。
ーー最初はバンドの持ち曲ばかりを歌ってたんですか?
Nao:俺は普段カラオケに行かないんで、知ってる曲=バンドの曲になった感じです。でも何年もやってると慣れてきて、今は全然大丈夫なんですけど、やりだした当時は、将さんという本人を目の前にバンドの曲を歌うのは大変でしたよ。
ーーでも、旅行に行くと将さん以外のメンバーの歌唱が聴けるというのは、ファンにとってみたら。
Nao:レアな企画ですよね。
ーー銀黒歌合戦と言うからには、勝者も決めていたんですか?
Nao:そうですね。審査員の判定で、勝ったチームはトロフィーを貰ってた気がします。でも、いつだったか旅行先のホテルにトロフィーが届かなくて。勝ったのに「トロフィーがありません」というアクシデントがありました。で、あのトロフィー、結局最終日まで届かなかったんですよ。どうしたんだろう…詐欺にでも遭ったんですかね(笑)。あれはおもろかったですね。
ーーところで、旅行先で行う企画はどなたが考えていたんですか?
Nao:その時はメンバーと事務所スタッフ、みんなで考えていたと思います。「俺らが知らないうちにやることが決まってた」というようなことは無かったです。
ーー事務所を独立してからファンクラブ旅行を再開するまで、ちょっと時間が空きましたよね。
Nao:自分達がやらなきゃいけないことでいっぱいいっぱいになってて、正直そこまで気が回ってなかったんですよ。だけど、ファンの中には旅行を楽しみにしてくださってた方がいらして、「ファンクラブ旅行は?」という声をたくさんいただいて。それで「あ、旅行やらなきゃだわ」という感じで再開したんですよね。独立して以降のファンクラブ旅行は、俺はさらに楽しんでます。めちゃくちゃお酒も飲んでるんですよ。
ーー旅行先で?
Nao:はい(笑)。ファンのみなさんとの旅行を普通に楽しんでる自分に、いつからかなっちゃいましたね。前の事務所にいた時だと思うんですけど、浴衣でカラオケをやった時があったんですけど。俺がめっちゃ飲みすぎてて、「浴衣がはだけて下着が見えるからNaoが暴れるのを止めて」って言われてたことがありました(笑)。その時は一人でワイン2本とか飲んでたんで、相当酔ってたんですかね。みんなでその場を楽しもうというので飲んでたんですけど、飲み過ぎには注意です(笑)。
ーーファンクラブ旅行、今となってはNaoさんの中でどういった位置付けにあるものといえますか?
Nao:音楽面ではないところでもファンの方と接することで自分を知ってもらって、より深いところでお互いの絆を深める。そういう感覚ですかね。だから実はすごく大事なコミュニケーションの場なのかなと今は思ってますね。大切な時間だと思ってます。ファンの方にはバカな自分達も素のまま見せられて。あとは私服なんかもそうですね。メンバーが私服姿で皆様の前に出ることって、ウチはあまり無いので。そんな自分達も見せられますしね。ちなみに俺は、ファンクラブ旅行に着ていく服はいつも新品をおろして着るので、旅行前は女子みたいにルンルンな気分になってます(微笑)。
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アリス九號.オフィシャルnote
限りなく2次元に近い2.5Dロックバンド、アリス九號.のオフィシャルnoteです。 毎週メンバーがリレー形式でオフィシャルnoteだけの…
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