フランス国鉄とゴーユーロ
これは、２０１８年９月に、書いたものである。
フランス国有鉄道のサイトでは、バスの予約もできることが分かった。まずは、ロンドンパリ間のユーロスターの話から。
例えば１１月７日、水曜日、ロンドン、セントパンクラス駅からパリ北駅まで行きたい時、最安値は３３ユーロ。０５時４０分発、０９時１７分着のユーロスターに乗ればよい。１時間の時差があるので、所要時間は２時間３７分。
このサイトでは、ユーロスターのサイトと違って、車両番号と座席が自動的に決まるようになっている。窓側か、横並びか向かい合わせの席かも、機械まかせである。
１１月７日、ロンドンパリ間の最高値は６３ユーロ、１０時２４分発、１３時４７分着の列車である。所要時間は、たったの１４分しか短縮していないのに、料金は倍近く値上がりしている。
英仏海峡は、電車だけでなく、クルマに乗ったまま横断できる。ユーロトンネルは線路だけでなく、道路も完備しているのかと思ったが、そうではない。どうも線路だけのようだ。
バスやトラック、自家用車、自転車などは、ル・シャトルという専用の車両列車に積み込まれる。サイクリストだけは、ミニバスの座席で、ゆっくりとくつろげるサービスがある。また、自転車専用の車両は６台まで積載可能である。
ロンドン、ヴィクトリア駅の近くにある長距離バス専用のターミナルから、フランス国鉄のバス、ウィビュスは出る。０７時００分発なら、パリの中心地ベルシーにあるバスターミナル着は１６時３０分。所要時間は８時間３０分。料金は、１１月７日なら１５ユーロ。
フランスOUIBUSのチケット予約、ルート検索、列車時刻表、切符と列車種類 | Omio
ヨーロッパの２都市間を移動するとき、航空機、列車、バスのどれを使うのがいいのかを比べるサイト、ゴーユーロをみつけた。２０２３年１月現在、上のサイトになっているようだ。
例えば、１１月７日、ロンドンからマルセイユへ出かけるとしよう。列車の最安値は０７時０１分と０７時５５分、セントパンクラス駅発のユーロスターを使って、料金は９９ユーロ。もちろん、ユーロスターと次のＴＧＶとの料金である。
前者は１０時１７分にパリ北駅に着き、１１時３７分、パリ、リヨン駅発にＴＧＶ乗り換えねばならない。マルセイユ着は１４時５７分。時差が１時間あるから、およそ７時間。後者も乗り換え時間は同じく１時間２０分。
では、バスを使うと、いくら取られるのか。最安値は７時３０分発、マルセイユには、翌日の５時５５分に着く、フリクスバスの便。料金は４４ユーロ。所要時間は２１時間２５分。これを利用すれば、ホテル代の節約にもなる。
バスなら４４ユーロ、電車なら９９ユーロ。飛行機なら２００ユーロは取られるのじゃないかと思うであろう。ところが、航空便の最安値は、驚きの１５ユーロ。格安航空会社のライアンエアーを使って、たったの２時間５分。電車、バスと比べて、最速、最安値である。
０６時５０分にロンドンはスタンステッド空港を発って、マルセイユ着が０９時５５分。正確な料金は、１４．６２ユーロ。
０６時４０分、ヒースロー発のエール・フランス便なら、パリのシャルル・ド・ゴール空港で乗り換える必要があるので、３時間３５分もかかり、料金は１７０．８７ユーロ。まさに不条理の料金体系である。