World IBD Day 2020
こんにちは。Aliceです。
長い自粛生活の中で、何か新しいことに取り組みたいと思い、話題のnoteを始めることにしました。
記念すべき初投稿の今日・・・
5月19日は ”World IBD Day ” です!!!
みなさんは耳にしたことがあったでしょうか?
私は”クローン病”という病気を抱えているとある医療系大学の学生。 (恥ずかしながら、そんな私も実はつい最近まで知りませんでした。)
IBD (Inflammatory Bowel Disease) =炎症性腸疾患 とは、簡単に言うと 食べ物が通る消化管の壁に炎症が起き、慢性的に腹痛や下痢、血便を繰り返してしまう病気です。
IBDの中に、潰瘍性大腸炎とクローン病が含まれます。
どちらも原因不明で、根治できるような治療法は未だ見つかっていません。そのため、現時点では症状を落ち着かせるための治療しかなく、発症後は生涯この病気と付き合っていくことになります。
患者数は近年急激に増加しています。日本では潰瘍性大腸炎が約22万人、クローン病が約7万人に達していて、今後もさらに増えることが予想されているようです。
世界全体では、500万人~1000万人の方がIBDを抱えて生きているといわれています。
さて、本題に入りますが、”World IBD Day ” はどのようにして出来たのでしょうか?
それは現在から遡ること30年、1990年5月19日に、欧州のIBDの患者会が初めて世界会議を行ったことを記念して、EFFCA (欧州クローン病・潰瘍性大腸炎連合会) 、通称”エフカ”という組織により、5/19が "World IBD Day (世界IBDデー)" に制定されました。
その目的は、「IBDを理解してもらうこと」 です。
シンボルカラーは紫! そしてシンボルマークは紫のリボン!
現在では世界中の50カ国を超える国々が参加し、建物を紫色にライトアップしたり、様々なイベントが行われたりしています。
紫色のライトアップを見た人が、なぜ紫に光っているのだろう?と疑問に感じ、自身で調べることで、それがIBDを知るきっかけにつながるという効果も期待できるのです。
こんなに多くの国々で共通認識になっているなんて知らず、知った当時はかなり驚きました。
このご時世なので、今年はなかなか大きなイベントができる状況ではないですが、日本では、武田薬品主催のシュミレーションイベントを通して、参加者の方々がIBD患者のためのレシピを考案してくださいました。
こちらのレシピは、世界IBDデーである本日、5月19日に合わせて公開されました。
実際に病気を抱える人にしか分からない苦労も多いけれど、それを少しでも理解しようと思ってくれる方々がいることは本当にうれしいです。
1年に1度のこの日を通じて、より多くの人がIBDという病気について関心を持ち、理解したいという気持ちになってくれたらと切に願います。