豪ファウンデーションコースの体験実録
今日はオーストラリアの大学のシステムであるファウンデーションコースについて紹介したいと思います。基本的にオーストラリアの大学は3年制です。留学生は大学によっては直接入学できることもありますが、基本的にはファウンデーションコースを取らないといけません。ここでは現地の子達が日本でいう高校3年生で習ったことを学びます。
私も実際にメルボルン大学付属のTrinity College (トリニティーカレッジ)に通いました。ファウンデーションコースで学部ごとの基準を満たすと大学に入学できるというシステムです。基本的に80%が合格ラインなのですがBachelar of Commerse(商学部) は86%、Bachelor of Biomedecineは91%と難しめの設定です。ちなみに私は哲学科に行きたかったのでBachelor of Arts(人文学部)となり、8割でOKでした。
ファウンデーションコースで学んだ教科について紹介したいと思います。必修はliterature(英文学)、history of ideas(西洋思想史)、drama(ドラマ/劇)、English for academic purpose(学問英語)でした。
英文学では学期ごとにテーマがあり、短編小説、詩、ゴシック小説、シェイクスピアを学び、エッセイを書きました。作品の中で使われている技法をちゃんと理解しているか、それがどんな影響を作品と読者に与えるかをきちんと説明できるかが問われました。このクラスを受けた後、本だけではなく映画など「作品」全体への見方が変わり、より深く味わえるようになりました。
西洋思想史は難しいので皆嫌がっていましたが笑、とってもいい授業でした。特に3学期に習った内容、colonialism(植民地化), racism(人種差別), decolonisation(脱植民地化), nationalism(ナショナリズム)/ modernism(モダニズム), postmodernism(ポストモダニズム), feminism(フェミニズム)が印象深いです。ナショナリズムではアボリジニの迫害のようなオーストラリアのあまり誇れない部分も説明していたのに驚き、フェミニズムは何週間かにわたって勉強したのですがフェミニズムにおいて戦うべき対象は男性ではなく男性優位社会であると習いました(第3波フェミニズム)。自分のいる社会のどの部分が具体的に男性優位的化をチェックする良いきっかけになりました。
ドラマの授業はユニークです。15人位のクラスメイトみんなで床に座ってゲームをしたり、グループに別れて短い劇を演じたり。シャイな子も楽しんでるように見えました。何度も大人数の前に立つという経験をしていくうちに自信がついてきます。オーストラリアでは自分の意見を言えることがとても大事なのでその土台を作ってくれたんだなと今振り返って思います。
学問英語はひたすらエッセイです。特に引用の仕方は重要視されてました。基本はどこでも大切だよってことを教えられた気がします。基本ができてないとあまり評価されない、逆にいえば基本ができていたらある程度やっていける。これはどこの国でも一緒なんだなと思いました。
個人的にファウンデーションコースは欠かせないと思います。ここで学んだことが大きすぎて他の大学に直接入学してたらと思うとちょっと怖いです笑
次は大学とはちょっと違うことについて書いてみたいと思います。
それではHave a good day~!