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【10/9】Alanの月刊アイドル批評【大手町三井ホール】

デュエルマスターズを嗜む友人が毎週環境考察noteを出すと言い出したので、対抗してこちらも月イチでアイドルに関するnoteを出そうと思い、今月より毎月10日はアイ"ド(10)"ルの日ということでアイドルに関する何かしらの記事を執筆しようと思う。

今月の執筆記事は10月9日、大手町三井ホールで開催された対バンイベント「TOKYO GIRLS GIRLS」のレポートとする。

出演者

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こちらが出演者の一覧となる。さながらデッキリストのようだ。
ぱっと目を通しただけでも異様なメンツであることが窺える。これでなんとチケット代は3500円、D代別。チケットサイトはLivePocketのため手数料も安い。いいことずくめである。

出演者の豪華さ以外でいえば、【手羽先センセーション】や【SPRISE】といった西方のグループが出演していることが目を引く。【Kolokol】や【カラフルスクリーム】あたりも出演していたら地方も含めてかなりの範囲を網羅できていただろう。(もっとも、後述の入場規制を考え見るとそれらの出演が無かったのは結果として良かったと言える)

タイムテーブル

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矢印を引いているところがライブを見ていたところ、丸をつけているのが特典会に行ったところである。【ルルネージュ】と【elsy】はいずれも本来は見たかったグループだが、【C;ON】と【じーくらむ!】の特典会のためやむを得ずライブを見ることができなかった。
【綺星★フィオレナード】の特典会は《木咲りん》の鍵開けのみ済ませてすぐに戻ったため、のんふぃく!の途中から戻ることができた。

友人とある物品の受け渡しをしなければならなかったため、13:00以降に少し抜ける必要があった。【モノクローン】は既に@JAMで見ていたため、ここで妥協して一次離脱。【夜行性アミューズ】の途中まで入場規制により再入場ができなかったが、案外早めに戻ることができた。
聞いた話と統合すると、【#ババババンビ】の前後が人流のひとつのピークであったようだ。

【Luce Twinkle Wink☆】のライブ終了直後に特典会へと向かったが、既に【群青の世界】の特典会は受付を終了しており、ゴニョゴニョしてなんとか1枚だけチェキ撮影を行うことができた。ありがとう、友よ。
その後、【Luce Twinkle Wink☆】の特典会を済ませた。

《Dolly Kiss》はメンバーの《乃井りこ》が、私のTwitterアイコンと酷似した構図の写真をTwitterにアップロードしていたことから特典会には行ってみたく、また特典会に行くのだからきっちりライブを見ておくために再入場の列に並んだ。《26時のマスカレイド》の途中から入場できた。その後の《FES☆TIVE》が第二の人流のピークであったように思える。直後の《Dolly Kiss》ではフロアはやや閑散としていた。その後は入場規制も解除されていたようだが、体力の限界はとうに過ぎていて再入場する気力が無かったため帰路についた。

ライブ

・【C;ON】
本日の本命①。ボーカル2名と楽器奏者3名という異色の編成から成るグループであり、卓越した歌唱力と各パートの調和による奥深い音楽表現は本日の他の出演者の追随を許さない完成度だ。
セットリストは《Theme of C;ON》(SEのこと)、《垂涎の的》、《LADY-MADE》、《MI AMOORE》、《Bambina!》。これより前のグループは15分の尺で3曲だったところを4曲やってのけたことがシンプルに評価に値する。私の持論になるが、3曲と4曲の間には大きな壁がある。それは起承転結が生じ得るか否かの違いである。いつぞやの某事務所主催無銭対バンで私が感じた物足りなさはそこに起因するのだと思う。
このセットリストも、序盤は《垂涎の的》《LADY-MADE》といった勢いや音圧を持つ曲を配置し、中森明菜のカバーである《MI AMOORE》によってこのグループが持つ特色をより強く感じさせ、ジャジーな《Bambina!》によって空間を完全に《C;ON》のものに仕上げる。そこには確かな起承転結を見出すことができる。遠足気分で早起きして見る価値のあるライブだった。
なんなら、この日の価値の半分以上はここに集約されていたさえあった。

・【じーくらむ!】
様々な出来事でライブアイドルの界隈を騒がせたグループとして知られるじーくらむ!。しかし私にとってはそれ以前より知っているグループであり、なにより初見の時点で悪くない感触を得ていた。ノリのいい楽曲と楽しい振りコピは堅実なシナジーであり、評価に値する。特にお気に入りの《only you》がセットリストにあったのは嬉しい限りである。代表曲らしい《スキキライ》よりも正直気に入っている。
出番終了即特典会のムーブのために後方に移動していたため、月村ゆうの表情表現はよく見えなかったが、MCでのうるささは健在で元気だなーと思った。
本音を言うと、昔の衣装の方がグループ名の由来たる羊らしくて好きだった……。めっちゃフワフワモフモフで羊感があった。今のメンバーカラーがわかりやすく、模様が奇麗なのも決して悪くは無いが、私の趣味としてはそのグループならでは、そのグループでしかできないことという点を重視するため、コンセプトの羊を強く表現している以前の衣装の方が好みだ。

・【SPRISE】
演奏動画を出した《シグナルエモーション》をやらなかったため、特典会に行かずに済んだ。

・【綺星★フィオレナード】
演奏動画を出した《La mia adolescenza.》をやったため、特典会に行くことになった。
あと、今後こういうのを書く際に【綺星★フィオレナード】に言及しようとすると楽曲名を書くのがものすごい面倒臭そうだと思った。

・【INFIY∞】
めっっっっちゃ《脳漿炸裂ガール》みたいな楽曲があった。《カオス理論》というらしい。
義務教育をニコニコ動画で終えているため結構刺さった。

・【パラディーク】
《ちゅ♡ちゅ♡ちゅ♡ぱにぱっ♡》なる楽曲を初回収。初見時はいまいちピンとこなかったが、こうして執筆中にも脳裏によぎるあたり妙な中毒性があるようだ。悔しい。

・【煌めき☆アンフォレント】
《テンシメシ》の曲をやっていた。《太陽系◉ワンダーラスト》も拾えた。地味に初めて見た。三重のご当地アイドルとは名乗っていなかった。

・【#ババババンビ】
開幕が《青春ギルティ》。楽曲のほとんどにKOJI Obaが関わっていることもあり非情に私の好みに一致した。《ばばばばんびずむ~!!》を拾えなかったことが心残りだが、満足度は高い。
TLにはメンバーの乳房に関する評ばかりが流れてくる。KOJI Obaにもっと注目してあげてほしい。

・【手羽先センセーション】
《ニコピの方程式》をはじめ代表的な楽曲はひとおおり網羅できた。標準以上の満足度。それ以上でも以下でもない。

・【Pimm's】
身内とミリシタに関するやりとりで《うりゃおい。》をネタにしたため、せっかくだから回収したかったが敗北。

・【メイビーME】
《NOMOREDD宣言♡》なる楽曲が非情に不快だった。《夢見るアドレセンス》の《メロンソーダ》の次くらいに聴いてて苦痛だった。
やめてくれ……。やめてくれ……。

・【JamsCollection】
アー写と衣装が違って困惑した。

・【littlemore.】
ラブライブ!感があるとTLで一時期話題になった《Keep on going》を回収できた。悪くない収穫だったが、いささか自分の中の期待が大きすぎたのは否めない。

・【群青の世界】
《アンノウンプラネット》、《青い光》、《BLUE OVER》、《未来シルエット intro ver.》。お手本のようなセットリスト。自分の中の流行の波に乗っている《アンノウンプラネット》が初動で大いに高まった。

・【なんキニ!】
なんやかんや初めて《僕を未来へ運ぶ列車》を回収した。

・【Luce Twinkle Wink☆】
初手が《Strawberry feels》。思わぬ盲点だった。《Shall we Luce?》では比較的前方から見ることができたこともあり足元がよく見え、華麗で複雑なステップを楽しむことができた。
《ターミナル ~僕ら、あるべき場所~》は初見で振りコピする気でいたところあまりのキレと複雑さから脳がショートし、全身が硬直した。なんやかんや喰らいつこうとはしたが、最終的に諦めて食い入るように見つめた。
最後にメンバー全員が上手側を向いて右肘を前に突き出し、右手を額から頭上にかけてのイチに置くポーズで〆ていたのだが、照明が落ちて人からシルエットに変わった瞬間にタイアップ先のアニメである【シンカリオンZ】の題材である新幹線の形状を意味していると確信した。
2度目のMCを挟み《スーパーマジカルーチェミラクル☆トゥルーパーマジカルーチェミラージュ》の振りコピ解説が行われた。義務教育をラビットハウスで終えているので、この話が始まった瞬間に作編曲:大久保薫に感謝して手を叩きガッツポーズし礼賛した。こころがぴょんぴょんした。
前半の曲のいずれかで、《小泉かのん》がマイクトラブルに見舞われたようだが、《宇佐美幸乃》が部隊袖から予備のマイクをすみやかに受け取り《小泉かのん》に手渡していた。ベテランの風格を感じた。

・【FES☆TIVE】
初手は《ハレとケ!あっぱれ!ジャパニーズ!》。リリイベで拾ったことのある楽曲で、YoutubeでMVも複数回視聴しているため容易に対応することができた。アウトロで日体大キャンセル花火のフリをしたが、周りが誰もやっていなかった。悲しい。
ひたむきに明るい歌詞の応援ソングである《しゃかりきトップランナー!》は、振りコピして楽しむ中で心に響くものがあり、気がつけば涙を溢れさせていた。この日で唯一流した涙がこの曲中のものだった。
《心拍白昼夢》は名前のみ知るに留まっていたが、初めて見て自分の中の【FES☆TIVE】のイメージとは異なる魅せる一曲に感じた。「和風!」「振りコピ!」「横移動!」のような印象とは大きく趣を変えた一曲に、このグループが持つ確かな実力を感じた。
そして何気に過去2回とも回収に失敗していた《OIDEMASE~極楽~》をやっと初回収。【JYA☆PON】の《PON!PON!PONSHU》の振付を間違えて使ってしまう醜態を何度か晒してしまった。コールは生憎と禁止され、椅子もあることから横移動は叶わないが、【FES☆TIVE】がアイドルシーンに刻み付けた魂のようなものが感じられた有意義な時間だった。
今回は特典会を見送ったが、アイドルシーンを大きく先導する偉大なるこのグループには是非ともお礼を言いたいので、何かの折に伺いたい。とくに初期から支え続けた《青葉ひなり》は。

・【Dolly Kiss】
かわいい。りたんちっさい。

特典会

https://twitter.com/Alan_nyuwa/status/1446845413378564096

・【C;ON】
《聖奈》と《絹井愛佳》1枚ずつ。《絹井愛佳》については新衣装になってからのセクシーさが尋常ではなく、あまりに目に毒すぎて旧衣装を着用するタイミングを待っていたが、中々チャンスがなさそうなので観念してこの日に伺うこととなった。《絹井愛佳》には「ずっとお礼言いたかったんだから!」と怒られることとなった。ほんとうに申し訳ないと思っている。

・【じーくらむ!】
《月村ゆう》1枚。
なんというか、運営もメンバーも色々な騒動について参っているように見えた。不憫。

・【綺星★フィオレナード】
《木咲りん》1枚。
こんどは《Shu☆parklinG!!×Ⅱ》を演奏するという約束をした。

・【群青の世界】
《村崎ゆうな》1枚。
アイドル謎解き第2弾の解答について聞かれたので答えた。ここに詳細は記載しないので各位自力で解いて欲しい。

・【Luce Twinkle Wink☆】
《城崎桃華》1枚、《宇佐美幸乃》1枚。
《城崎桃華》は今回が初見となった。会話の内容は初対面らしく当たり障り無く、【シンカリオンZ】を見ていただの今日のお目当てはどこだのといったものだったが、彼女の一挙一動、言葉のひとつひとつには華があり、思わず魅了されたといっても差し支えない。可憐な声も含め、まるでアニメの世界から出てきたようなその可愛さに完全にやられた。
《宇佐美幸乃》は2度目であり、前の方でピンクのペンラを振っていたことにも気づいてくれていたようだ。《ターミナル ~僕ら、あるべき場所~》の最後のポーズでチェキを撮影し、それが新幹線の形状を意味していることを確認した。会話の内容としては、そういったところからタイアップ先を強く尊重しているスタンスへの好感を伝える他、MARQUEE掲載インタビュー記事の内容についての言及をした。5年後までの計画があるという話、アイドルとして年齢をはじめとした限界を超えたいという話に感銘を受けたので今後の活動にも期待している旨を話した。
《城崎桃華》は、シンプルにアイドルとしての魅力すべてで魅了してくる感じで底知れないし、《宇佐美幸乃》は初期メンバーでリーダーである自覚から人一人を前にしているとは思えない程の風格を感じる。それぞれ異なる方向性で満足度の高い有意義な時間を過ごすことができた。

・【Dolly Kiss】
《乃井りこ》1枚。

人のアイコンの構図をパクりやがったのでしばいてきた。
想像以上に小柄で、これが酒豪なのはさすがに犯罪だと思った。

総括

入場規制により【アンスリューム】を見れなかったことを覗けば概ね満足の現場だった。出演者の平均的な質が非情に高く、見ごたえがあったし開場が清潔で禁煙なのでそういった点でも快適な環境だった。
座席は置かれているものの立つ事は許されており、ジャンプや振りコピはなんら規制されていないためライブを楽しむにあたりやや足元が狭いこと以外はほぼ問題はない。

概ね満足であり有意義な体験であったことは疑うまでも無いのだが、ひとつだけ難色を示すのであれば、"お目当て"以上に自分の目を惹く出演者がいなかったことだけは非情に残念である。

【C;ON】も元はといえば【We=MUKASHIBANASHI】を見るために見た対バンで思わず目を惹かれたのだ。
私はそうした瞬間に至上の悦びを感じる。自分の知らぬ素晴らしいものがまだこの世に残っているという感動。もっともっとという渇望、それが満たされる瞬間。

この対バンは期待通りの素晴らしいものだった。決して期待外れではなかった。
だが、期待を上回ることもなかった。

私の渇望をまた満たしてくれるような、まだ見ぬグループはいるのだろうか。

世の中は広い。きっとまだいるだろう。気長に放浪しながら探すとする。

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