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LHTRPG ヘイト維持特技の運用と性能

この記事はログ・ホライズンTRPG(以下LHTRPG)の戦闘において、エネミーから攻撃を受けたときに必要以上にヘイトが低下することを防ぐために運用される特技群、通称「ヘイト維持特技」についてyu-jin個人の所感を述べたものです。

はじめに

ヘイトシステムに沿って駆動するLHTRPGの戦闘において、「ヘイト維持特技」はシステムの根幹部分に近い運用といえる。システムに親しんだプレイヤーはこれを必要としない運用も可能にするだろうが、本記事はそうしたベテランを射程の中に置いていない。あくまでも基本的な運用と分析に重点を置く。

ヘイト維持特技の運用

LHTRPGの戦闘ではエネミーはおおむねヘイトが最も高い対象、つまりヘイトトップを狙って動く、というのがヘイトシステムのキモだ。これによってPCたち〈冒険者〉はダメージをコントロールし、勝利を目指す。
ヘイトは特技を使用すると上がり、攻撃を受けると低下する。戦士職が特技によっていったんヘイトトップを取っても、被弾が続き、ヘイトが低下してしまうと、エネミーの関心は戦士職よりもろい、他のメンバーへと移ってしまう。
こうした事態を防ぐのが「ヘイト維持特技」と呼ばれるテクニックだ。
ダメージ適用直前、もしくは直後のタイミングでこれらの特技を起動させ、ヘイトを1稼ぎ、下がるヘイトと上がるヘイトを釣り合わせ、帳消しにすることによって、戦士職はヘイトトップを維持して仲間を守ることができる。

ヘイト維持特技の性能

以下に戦士職共通、守護戦士、武士、施療神官、森呪遣いそれぞれが持つヘイト維持特技をあげ、その性能をレポートする。なお、武闘家は戦士職であるにもかかわらずヘイト維持特技を持たない。そのため被弾時のヘイト維持は戦士職共通に属する特技頼みとなる。

戦士職共通

《クールディフェンス》
ヘイトダメージや追撃、弱点によるダメージを無視できる優秀な特技。シーンに1回という制限があるが、それでも武闘家にとっては貴重。

《カウンターブレイク》
エネミーからのダメージを【攻撃力】分減衰させ、因果力消費で反撃を行う特技。両手武器で使用すると非常に高い防御効果を発揮する。シーンにSR回という制限があるが、それでも武闘家にとっては貴重。

守護戦士

《アイアンバウンス》《アイアンバウンスⅡ》
エネミーからのダメージを減衰させる特技。その防御能力もさることながら、何回でも使える恒常性が最大の魅力。守護戦士の主力となるヘイト維持特技。BSだけ与えてくるような攻撃には使用できないところには注意。

《フィッシュトゥキャッチ》
[両手]タグのついている武器を装備しているときに使用できる。攻撃してきたエネミーを強制移動させることができる点は強力だが、ラウンド1回という制限のせいでヘイト維持特技としては使いづらい。

《ブロックミサイル》
盾を装備しているときに使用できる。判定直前という変わったタイミングで使用できる点がポイントだが、ヘイトダメージは増えてしまう。シーンにSR回というところも、ヘイト維持特技としては使いづらい。

武士

《刹那の見切り》《刹那の見切りⅡ》
エネミーから攻撃を防御判定に成功したかのように扱う武士の切り札。他の特技のようにコストとしてのヘイトはもっていないが、被弾によるヘイト低下も起きないのでヘイト維持特技として働く。効果自体は激烈だが、シーンに1回という制限のため恒常的なヘイト維持には向かない。

《木霊返し》《木霊返しⅡ》
エネミーの攻撃に対して反撃を行う特技。射程が武器に左右されるため必ず反撃が成立するとは言えないが、空撃ち(対象を「0体」として特技を宣言するテクニック。効果を発揮せず、コストのみを消費する)することが可能。武士の主力となるヘイト維持特技

《間の理合》
エネミーの攻撃に反応して即時移動をおこない、因果力消費で敵へ強制移動を要求するという、手練れが扱うと怖い特技。何回でも使えるためヘイト維持特技として大変有能だが、バッドステータス[硬直]状態に非常に弱いという弱点がある。

施療神官

《リアクティブヒール》《リアクティブヒールⅡ》
HPダメージに対して起動できる回復特技。ラウンド[SR+1]回までなので、ヘイト維持特技として運用する際は2-3ランク程度必要となる。

《リアクティブエリアヒール》《リアクティブエリアヒールⅡ》
HPダメージに対して起動できる回復特技。シナリオSR回という厳しい制限があるのでヘイト維持特技として運用するのは難しい。

森呪遣い

《フランカーファング》
防御判定を-2する代わりにヘイトを1稼ぐ特技。自分の防御判定に対して使えばヘイト維持特技として運用することができるが、ヘイトダメージは増えるためそれほど優秀という訳でもない。

まとめ

以上ヘイト維持特技に関する雑感を述べた。
身も蓋もなく話を単純化するならば

・システムに慣れないうちはヘイト維持特技を取っておけ。
・守護戦士なら《アイアンバウンス》、武士なら《木霊返し》が安定する。
・武闘家は《クールディフェンス》と《カウンターブレイク》頼りになる。

という、さんざんに語りつくされたものとなる。
この雑多な書き散らしが、あなたの冒険の一助となることを切に願う。

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