LHTRPG ビルドコレクション：付与術師・後編

この記事はログ・ホライズンTRPG（LHTRPG）におけるキャラクターの特技組み合わせ（通称：ビルド）と装備選択についてyu-jinが見聞きしたり自分で遊んでみたりしたものをサンプルキャラクターの形でまとめたものです。実際運用する際は好みにアレンジすることをお勧めいたします。

○付与術師とは

支援とBS付与に優れた魔法攻撃職。[支援]タグを持つ特技は一度使っておけばシーンが終わるまで恒常的に対象の戦闘力を底上げするため、むしろそのうえで「何をするか」が大きく問われることが多い。ビルドの難易度こそ少し高めの印象があるが、優れた付与術師は戦況を大きく変えるポテンシャルを持つ。後編となる本記事では「フリーザー」と「マインドフレイヤー」の2ビルドを紹介する。
LHTRPG ビルドコレクション：付与術師・前編

■フリーザー

フリーザー、別名クラウドコントローラーはBSによってエネミーの行動を制限し、無力化することを得意とする行動制御型ビルドだ。戦闘において、エネミーの行動を制限するためにもっともよいのはそのエネミーをHPダメージなどによって倒してしまうことだが、HPが高いノーマルランク以上のエネミーを手早く倒しきるのは難しい。
フリーザーはそうした状況において《アストラルヒュプノ》からのBS漬けによってエネミーの行動を封じ、長期的に戦況をコントロールしていく。また、その性質上、BS解除を阻害する《エイドロン・スタイル》と相性がいいが、火力を出すことは苦手。

▼法儀族のフリーザー CR3　サブ職業〈錬金術師〉

ステータス
【STR基本値】/【STR】：6/2　【DEX基本値】/【DEX】：4/1
【POW基本値】/【POW】：6/2　【INT基本値】/【INT】：9/3

行動力：5　射程：-　攻撃力：2　魔力：12　移動力：2　回復力：0　物理防御力：8　魔法防御力：11
最大HP：43　初期因果力：2

戦闘特技
《アルテマギカ》1、《エイドロン・スタイル》2、《キーンエッジ》3、《アストラルヒュプノ》1、《エレクトリカルファズ》1、《インフィニティフォース》1、《ネイリングカース》1

一般特技
《リテンティブメモリ》1、《マスアナライズ》1、《マナチャネリング》1

装備
〈パッデドアーマー〉
〈神秘の灰の指輪〉、〈先見の灰の指輪〉、〈スナネズミのマント〉

所持品（鞄：〈バックパック〉）
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈季節の野菜ポトフ〉*2、〈灯火の巻物〉、金貨30枚

解説
駆け出しを抜け出し始めたフリーザービルドの法儀族の付与術師。
《キーンエッジ》による火力補助を行いながら、《アストラルヒュプノ》で事故の可能性を減らす戦術を得意とする。相手が[放心][重篤]を解除しようとすれば[幻影武器]タグを消費した《ネイリングカース》で積極的に妨害。エネミーがBSを解除しきれないようであればそのまま《エレクトリカルファズ》の[衰弱]によってダメ押しする。
また、《マナチャネリング》は戦闘中に状況を読んで使うのも良し、ブリーフィングで使って因果力を配っておくのも良しという便利さがありがたい。〈先見の灰の指輪〉はラウンド開始時に宣言すれば特に代償を必要とせず【行動力】を+6してくれるお得な装備。積極的に先手を打って相手にBSを与えていきたい。
今後の課題はモブ排除能力と、与えられるBSの種類。このCRではあまり問題にならないが、この先さまざな名戦況に応じたBSのバリエーションが必要になるだろう。

▼法儀族のフリーザー CR6　サブ職業〈錬金術師〉

ステータス
【STR基本値】/【STR】：9/3　【DEX基本値】/【DEX】：7/2
【POW基本値】/【POW】：9/3　【INT基本値】/【INT】：15/5

行動力：8　射程：-　攻撃力：16　魔力：16　移動力：2　回復力：0　物理防御力：16　魔法防御力：24
最大HP：55　初期因果力：2

戦闘特技
《アルテマギカ》1、《エイドロン・スタイル》2、《ポイズンマスタリー》1、《キーンエッジ》3、《フォースステップ》1、《アストラルヒュプノ》1、《エレクトリカルファズ》1、《ミアズマイズ》1、《トワイライトマント》2、《インフィニティフォース》1、《ネイリングカース》1、《ヴォイドスペル》1

一般特技
《トレーニング：INT》1、《リテンティブメモリ》1、《マジックトーチ》1、《マスアナライズ》1、《マナチャネリング》1、《ディスペンスポイズン》1

装備
〈トラベラーズチュニック〉
〈先見の灰の指輪〉、〈スナネズミのマント〉、〈ポシェット〉

所持品（鞄：〈旅人のバックパック〉）
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈ベリーのタルト〉*2、〈灯火の巻物〉、〈猛毒薬（中級）〉*3、〈痙攣毒（初級）〉*3、〈拘束毒（中級）〉*2（自由人、調剤師、無法者にコネがあれば3）、金貨70枚

解説
フリーザービルドの法儀族の付与術師。〈冒険者〉としてはもう一人前。
《ミアズマイズ》《ポイズンマスタリー》を取得し、〈猛毒薬〉や〈痙攣毒〉、〈拘束毒〉〈呪薬〉を活用することによって[萎縮][硬直]の付与、及びモブ排除能力を実現した。
戦術としては相変わらず《キーンエッジ》《アストラルヒュプノ》を主軸にしたものであるが、《フォースステップ》による移動支援も行えるようになったため、立ち回りの幅は増えたといえる。また、魔法攻撃職の切り札の一つである《ヴォイドスペル》を取得したことも大きい。終盤でボスの致命的な一手をしのぐことができる。

アレンジ
完全に行動制限に振り切るのならば《キーンエッジ》を《メズマライズ》に変更するのも手ではあるが、ノーマルやモブなどの対象に取れるタイプのエネミーがいなかった場合に厳しくなることは覚悟しておきたい。

■マインドフレイヤー

BS系特技の優秀さと、ゴブリン系の[精神]タグを持つダメージに対して特殊な挙動を取るエネミーの存在によって、いまいち日の目を見ない付与術師の[精神]火力系特技ではあるが、性能面だけで判断するならばかなり優秀なものが揃っている。そうした特技群を活用し、ダメージとコントロールを両立させるのがマインドフレイヤーだ。
《プリズマイズ》で属性タグを自在にコントロールする範囲火力型、《ゲイザー・スタイル》を併用した単体火力重視型、《マインドボルト》による長射程型などのバリエーションが存在する。

▼狼牙族のマインドフレイヤー CR3　サブ職業〈贋作師〉

ステータス
【STR基本値】/【STR】：6/2　【DEX基本値】/【DEX】：4/1
【POW基本値】/【POW】：6/2　【INT基本値】/【INT】：9/3

行動力：5　射程：至近　攻撃力：2　魔力：15　移動力：2　回復力：0　物理防御力：7　魔法防御力：10
最大HP：59　初期因果力：2

戦闘特技
《アルテマギカ》1、《キーンエッジ》3、《プリズマイズ》1、《ナイトメアスフィア》3、《メイジハウリング》1、《インフィニティフォース》1、

一般特技
《フォーチュンスター》1、《リテンティブメモリ》1、《マスアナライズ》1

装備
〈火炎のファインダガー〉、〈パッデドアーマー〉
〈神秘の黒の指輪〉、〈先見の灰の指輪〉

所持品（鞄：〈バックパック〉）
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈季節の野菜ポトフ〉*2、〈灯火の巻物〉、金貨10枚

解説
駆け出しを抜け出し始めたマインドフレイヤービルドの狼牙族の付与術師。
自身ともう一人に《キーンエッジ》による火力補助を行いながら、《ナイトメアスフィア》でエネミーに[硬直]とダメージを与える。
火力は9+15+3D6（平均34.5）の範囲魔法ダメージとこのランク帯では十分。近接攻撃に優れるエネミーが戦士に近寄ることを妨害して無力化したり、既に戦士に群がっているエネミー複数を同時に攻撃したりと使用範囲は広い。《インフィニティフォース》のおかげで、《メイジハウリング》が使いやすいのもありがたい。
また、〈先見の灰の指輪〉はラウンド開始時に宣言すれば特に代償を必要とせず【行動力】を+6してくれるお得な装備。【行動力】が高くて損な局面はあまり多くないので積極的に活用したい。
火力の充実とマイナーアクションの活用が今後の課題となる。

▼狼牙族のマインドフレイヤー CR6　サブ職業〈贋作師〉

ステータス
【STR基本値】/【STR】：9/3　【DEX基本値】/【DEX】：7/2
【POW基本値】/【POW】：9/3　【INT基本値】/【INT】：12/4

行動力：9　射程：至近　攻撃力：17　魔力：20　移動力：2　回復力：0　物理防御力：15　魔法防御力：21
最大HP：71　初期因果力：2

戦闘特技
《アルテマギカ》1、《サステナー・スタイル》2、《キーンエッジ》3、《プリズマイズ》1、《トゥルーガイド》1、《ナイトメアスフィア》5、《メイジハウリング》1、《インフィニティフォース》1、《ヴォイドスペル》1

一般特技
《フォーチュンスター》1、《リテンティブメモリ》1、《マジックトーチ》1、《マスアナライズ》1、《マナチャネリング》1、《フリップゲート》1

装備
〈火炎のファインダガー〉、〈極大のオークのワンド〉、〈トラベラーズチュニック〉
〈先見の灰の指輪〉、〈神秘の透の指輪〉

所持品（鞄：〈バックパック〉）
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈ベリーのタルト〉*2、金貨70枚

解説
マインドフレイヤービルドの狼牙族の付与術師。〈冒険者〉としてはもう一人前。
《サステナー・スタイル》によって《キーンエッジ》の配布先を増やしてPTの総合ダメージをあげるとともに、《トゥルーガイド》による命中補助を得た。
火力面では〈魔精の小瓶〉まで総動員して9+17+2+5D6（平均45.5）と、ほぼ及第点に留まるが、必要であれば〈極大のオークのワンド〉で+10できる。また、これ以上を目指すのであれば《エンハンスコード》の取得が必要になっていくだろう。
《フリップゲート》や《ヴォイドスペル》、《マナチャネリング》といった切り札を取得したことも大きい。《インフィニティフォース》と併せて必要な時に適宜使用していきたい。

アレンジ
《サステナー・スタイル》や《プリズマイズ》の代わりに《ゲイザー・スタイル》、《アストラルバインド》などを取得し、主砲を《ブレインバイス》に変更すると、対単体になるが火力が大きく伸びる。仲間に盗剣士などの範囲火力に優れる職がいる場合などにはそちらも面白いだろう。