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LHTRPG [支援]特技まとめ

この記事はログ・ホライズンTRPG(LHTRPG)の12種あるメイン職業のうちの一つ、付与術師の固有特技である[支援]タグ特技の特徴とその活用法についてyu-jinの個人的な理解をざっとまとめたものです。

■付与術師と[支援]

付与術師は基本的に同時に2つまで、この[支援]タグを持った特技によるバフ(強化)、もしくはデバフ(弱体化)を行い、それを維持することができる。これはパーティ全体にバフを与える吟遊詩人の[援護歌]より限定的な能力であるが、クリンナップごとのヘイト上昇が設定されておらず、融通が効くものも多い。
[支援]特技の特徴は、事前に相談できれば仲間のビルドに大きく干渉できる点にある。《キーンエッジ》を配布するだけでも十分強力だが、その性質を理解し、持っていく特技をチューンしていくようになると大変楽しい。

■[支援]と《サステナー・スタイル》

付与術師のスタイル特技の一つ、《サステナー・スタイル》は維持できる[支援]の枠を2つから3つへと増加させてくれる。《アストラルチャフ》《キーンエッジ》辺りと組み合わせると強力だが、《メズマライズ》を使いやすくする、と考えることもできる。

■[支援]特技の効果考察

付与術師に許された[支援]特技は全部で8種。7種のバフと1種のデバフだ。
有効となる条件に解説を加える形で考察をすすめたい。

《アキュラシーサポート》

有効となる条件
・[放心]を有効に与えられるメンバーがいない。
・命中にマイナスのある武器を運用するメンバーがいる。

解説:SR1で完成するシンプルさが美しい。自身があまり[支援]に特技枠を割けないビルドであったり、仲間の命中に不安があったりするときに運用されることが多い。
命中補助は他にも《トゥルーガイド》や《アストラルヒュプノ》など優れた特技が存在するが、恒常的にその仲間を補助してくれるという面ではこちらに軍配が上がる。行動が空けば、その分補助と火力が充実するため、総合的な性能は高い。基本的にはかけっぱなしで運用されることがもっぱら。

《アストラルチャフ》

▼有効となる条件
・戦士職がメンバーにいる。
・ヘイト管理が厳しい回復職がメンバーにいる。

解説:対象に「クリンナップのたびに【ヘイト】を-1してもよい」という能力を付与してくれる。こちらもSR1で完成するため、自身があまり[支援]に特技枠を割けないビルドのときや、他の[支援]特技と併用するときなどに運用されることが多い。
ヘイト管理が厳しい回復職への付与はもちろん、戦士職に付与すると敵の最後の攻撃とこの効果でヘイトを2低減できるようになるため、立ち回りの幅が大きく広がる。基本的にはかけっぱなしで運用される。

《エリクシール》

▼有効となる条件
・【回復力】を参照する、複数を対象とした回復特技を持つメンバーがいる。
・【回復力】の参照回数が多い神祇官がいる。
・上記に加えて【回復力】を参照する戦士職がいる。

解説:使っているのを見るのはなかなかレアな特技。
基本は《オーロラヒール》や《リジェネマスタリー》+《ガイアビートヒーリング》、《女神に捧げるセレナーデ》、《慈母のアンセムⅡ》のような、【回復力】を参照しつつ複数体を回復できる特技を握っているメンバーや、【回復力】の参照回数の多い神祇官などを対象に運用することが多い。
あとは戦士職が【回復力】を参照する特技(《スカーレットスラスト》、《流派:風守雷攻》SR2、《ブレスコントロール》)を持ってきたときに喜ばれる。
上記の条件に当てはまるメンバーが2名以上いるなら採用を検討してもいいだろう。

《オーバーランナー》

▼有効となる条件
・戦士職以外に白兵攻撃を主体としたメンバーがいる。

解説:LHTRPGにおける戦闘のキモとなる移動をいじれる特技。[支援]の中では唯一の一般特技であるため、狐尾族のキャラクターが《変わり身の一尾》で所持していることも多い。
大抵の場合、大きな移動が必要になるのは殴り合いの陣形が決まるまで。あとはそこまでの移動は必要とされないことも多い。
基本的にはブリーフィングで白兵型の武器攻撃職に使っておいて、用が済んだら他の[支援]特技に差し替える使い方が効率的か。

《キーンエッジ》

▼有効となる条件
・積極的にダメージロールを行うメンバーがいる。

解説:迷ったらこれをSR3にしておけばよい、というほどの安定した性能を誇る特技。とにかく攻撃を行うメンバーに投げておけばいいので全[支援]特技の中で最も運用が楽で、強力。
とはいえ、強化してくれるのはあくまでもダメージロールなので、《カウンターブレイク》《叢雲の太刀》などの【攻撃力】参照特技を多用するタイプの仲間には少々価値が落ちる。
効率のことを考える場合、複数体を同時に殴れる特技を持っている仲間に優先してかけていくのがお勧め。基本的にはかけっぱなしで良いところも楽。

《ゲインイミュニティ》

▼有効となる条件
・エネミーが積極的に[衰弱][萎縮][放心]、およびそれらを起点としたコンボを持つ。
・戦士職が武闘家で、エネミーが[放心]を運用する。

解説:[衰弱][委縮][放心]の3種BSを予防する尖った支援特技。[準備]タグを持っているが、ブリーフィングで運用するにはかなりの事前情報が必要。
むしろ《オーバーランナー》などからの「差し替え候補」として1ランクほど握っておき、相手が該当BSを使うことが明らかになったら差し替えるような運用が基本。
またそのうえで効果的に運用するためには、どのBSが誰に働くのを止めるべきかを考える必要がある。制限も厳しく、扱いが難しい。

《ヘイスト》

▼有効となる条件
・戦士職が武闘家。
・暗殺者が《フリーティングゴースト》を運用している。
・戦士職以外に白兵攻撃を主体としたメンバーがいる。
・自身のマイナーアクション特技が多い。

解説:強力な[支援]特技。制限がシナリオSR回と厳しいため、シナリオの戦闘回数によっては《アストラルチャフ》や《アキュラシーサポート》などと並列して運用されることになる。
《ラフティングタウント》のある武闘家や《フリーティングゴースト》持ちの暗殺者、マイナーでの支援特技が多い《付与術師》、ダッシュやマイナーアクションを多用する白兵攻撃キャラなどとの相性が良いため、うまく使えばかなりの猛威を振るう可能性がある。

《メズマライズ》

▼有効となる条件
・倒しづらい条件の攻撃型ノーマルエネミーがいる。

解説:[ボス] [レイド]以外のエネミーが[行動済み]状態から[未行動]状態へ復帰するのを禁止する強力なデバフ。ノーマルランクの強力なエネミーにメインプロセスを取らせなくする、という意味では、攻撃職による攻撃2回分程度の価値を稼ぎ出す特技といえる。また、エネミーの減少をトリガーとしたギミックに強力なアンチとして働く場合がある。
とはいえ、[行動済み]状態でも可能な特技や行動はとられてしまう。セットアップやクリンナップに強力な特技を持っていたり、《かばう》系特技などを持っていたりするエネミーには効果が限られるので、運用にはかなりの注意が必要となるだろう。基本的には《アストラルチャフ》あたりとセットで運用し、ピンポイントで差し替えたりするのが安定しやすい。

■(比較的)実践的な組み合わせの例

《サステナー・スタイル》+《キーンエッジ》
《キーンエッジ》の効果を3倍に高めるので、安定して火力が出る。あとは自分で《ソーンバインドホステージ》などを運用しておくだけでパーティの編成を問わず火力が出る。とりあえず慣れるまではこれでいい。

《アストラルチャフ》+《オーバーランナー》+《メズマライズ》
白兵型の武器攻撃職がいるときに比較的お勧めしやすい組み合わせ。戦士職か回復職に《アストラルチャフ》、武器攻撃職に《オーバーランナー》を付与しておいて、陣形がある程度定まったら《オーバーランナー》を《メズマライズ》に差し替えて運用する。《オーバーランナー》は《ヘイスト》でもいいが、その場合、差し替えるのは《アストラルチャフ》の方が無難。

《アストラルチャフ》+《オーバーランナー》+《ゲインイミュニティ》
上記の組み合わせの変形版。戦闘が開始されて、[萎縮][放心][衰弱]が猛威を振るう戦場であることが判明したら、陣形がある程度定まった時点で《オーバーランナー》を《ゲインイミュニティ》に差し替える。こちらの場合、《オーバーランナー》を《ヘイスト》に変更すると特技枠が厳しくなることが多い。

《アストラルチャフ》+《エリクシール》+《メズマライズ》or《ゲインイミュニティ》
回復職が森呪遣いだった場合に有効となる組み合わせ。戦士職が【回復力】を参照する特技を運用するタイプならば《アストラルチャフ》は省いても良い。森呪遣いが《リジェネマスタリー》+《ガイアビートヒーリング》で[再生]を全員に配り終わったら、その枠を《メズマライズ》や《ゲインイミュニティ》に転用する。

《アストラルチャフ》+《ヘイスト》
自身がマイナーの補助特技を多く持つときに有用になる組み合わせ。メンバーの条件によっては《アストラルチャフ》を《アキュラシーサポート》に差し替えても良い。[支援]特技に割り振る特技枠が少なくなるため、ビルドが楽。

■まとめ

以上管見の限りながら[支援]特技の性能を大まかに見てきた。
[支援]特技には
・かけっぱなしで運用するもの
・ピンポイントで差し替えて運用するもの
の2種が存在するが、《キーンエッジ》以外その「有効となる条件」は複雑であり、相当な事前相談を必要とするものが多い。
また、《アキュラシーサポート》で命中を補助した結果、マイナーで火力特技を運用できるようになって結果火力も向上するというような、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な複雑な効能も見受けられるため、一概な評価も難しい。
その複雑性をどこまで飲み込み、考えられるかが、これら[支援]特技運用のキモとなるといえるだろう。
この書き散らしが、どこかの付与術師に届き、良い冒険の一助となることを願う。

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