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競技プログラマがALGO ARTISのソフトウェアエンジニアを志望した理由
ALGO ARTIS では、技術力向上の一環として、社員に競技プログラミングコンテストへの参加を推奨しています。競技プログラミングを通じて培われるアルゴリズムへの深い理解や問題解決能力、さらにはプレッシャー下での判断力やプロジェクトをやり遂げる胆力は、実業務における課題解決にも大きく寄与すると考えているからです。実際、競技プログラミングで得た知見をビジネスに活用する社員が多く活躍しています。
今回ご紹介するのは、競技プログラミングを通じて培った最適化の知見を持ちながら、“アルゴリズムエンジニア”ではなく“ソフトウェアエンジニア”という立場で業務に向き合う澤浦です。競技プログラマならではの視点を活かし、ALGO ARTIS のプロジェクトで確かな成果を上げています。
競技プログラミングで得たものがどのように実務に活用されているのか、彼の視点を通じてALGO ARTIS におけるソフトウェアエンジニアの仕事を深掘りしていきます。
1.競プロ・職歴〜ALGO ARTIS に入社するまで
競プロと出会い、コーディング能力を活かして“価値あるプロダクトを作り上げること”に強い興味
—— 競技プログラミングとの出会いは?
もともと「プログラミングを仕事にしたい」と考えており、大学で情報学を学ぶことにしました。しかし当時プログラミング経験はほとんどなく、授業では賄いきれないコーディング量を補えるサービスを探していたところ、AtCoder という競技プログラミングサイトに出会いました。
多様な問題を解いて強くなっていくことにゲームのような楽しさを覚え、今でも継続的な趣味になっています。
在学中取り組み続け、コーディング能力や論理的思考力にそこそこの自信をつけることができました。
そこそこ止まりなのは、当時からSNSで暖色のつよい人々(レーティングの高いプレイヤー)を観測していたためです!(笑)
—— 学生と競プロerの両立生活ですね。大学卒業後のキャリアは?
卒業後はスマートフォンゲームの会社に就職しました。そこではUnityを使ったアプリケーション開発や、社員向けのWebアプリケーションの運用業務に携わっていました。この頃から、コーディング能力を活かして“価値あるプロダクトを作り上げること”に強い興味を持つようになりました。この考えは今でも変わらず、自分のキャリアを考える際の根底になっています。
—— ARGO ARTISとの出会いは?
時が経ち、AtCoderで最適化コンテストにレート制が導入された頃のことです。その頃は企業主催のコンテストも増えていて、その一つにALGO ARTIS プログラミングコンテスト(AHC010)がありました。
イメージは「AHCガチ勢が業務で最適化をしている、なんか強そうな会社」(笑)
—— その頃のALGO ARTIS に対する印象は?
「AHCガチ勢が業務で最適化をしている、なんか強そうな会社」というイメージでした(笑)。実際、同じような印象を持っている方も多いと思いますが、それは間違いではないです!
コンテストのページには、その会社の業務内容やアピールポイントが記載されていて、開始までの時間でそれらを読んでいたのですが、業務のスケールの大きさに衝撃を受けました。「日本の物流インフラを相手に、競技プログラミングの知識でここまで価値を出せるのか!」と、非常に強い憧れを感じましたね。そのとき、「こんなに刺激的な環境はなかなかないのでは?」と思い、選考に興味がある旨を記載しました。
この時、私は興味のある職種としてフロントエンドエンジニアを選択しました。私の興味は高度なアルゴリズムのもとに成立しているプロダクト自体にあったからです。
—— この時点で既にフロントエンジニアをイメージしていたんですね。すぐに実際の選考へ?
いえ、すぐには行動に移せませんでした。当時は「こんなに強い人々の中で自分が価値を出せるだろうか?」という萎縮や、転職そのものへの怖さがありました。そのまま1年が経過してしまいました。
その後再びALGO ARTISがコンテストを開催した後に、アルゴリズムエンジニアの方からカジュアル面談に誘われました。それがきっかけで、燻り(くすぶり)続けていた憧れに火が灯り、一気に入社を決めました。
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2.ソフトウェアエンジニアの業務
多岐に渡る業務 長期的にフルスタックエンジニアを目指しながら、各々の得意分野を伸ばす
—— 現在の業務内容について教えてください。
一言で言うと、アルゴリズム開発以外の全領域です。具体的には、コーディングを伴う開発やインフラ構築、お客様へのヒアリングを通じた要件定義、そして社内の情報セキュリティ関連業務まで、扱う内容は多岐にわたります。
—— 幅広い業務に対応されていますね…チームの特徴は?
現在のメンバーは、長期的にフルスタックエンジニアを目指しつつ、各々の得意分野を伸ばしています。お伝えした通り、私はフロントエンド開発を中心に担当していますが、サーバやインフラに関する理解度を高めるべく取り組んでいるところです。
—— 入社時と比べて変化した点はありますか?
私が入社した時と比べて、チームの人数は約2倍になりました。その結果、チーム全体でカバーできる業務領域も増えてきています。環境が整備され、やりたいことに取り組みやすい状況が日々進化していると感じます。
ちなみに現在、社内の主要な技術スタックはReact / Go / GCPです。この技術環境のもとで、効率的かつ柔軟にプロジェクトを進めています。
3.競技プログラマが ALGO ARTIS の SWE に向いている理由
最強の中身に見合う最強の外装を用意できた時の達成感は格別
—— 競技プログラマとして、あえてソフトウェアエンジニア(SWE)を選んだ理由を教えてください。
私は競技プログラマですが、アルゴリズムエンジニアではなくソフトウェアエンジニア(SWE)という職種を選びました。実は、この職種は競技プログラマに非常に向いていると感じています。
—— 具体的には、どういった点が競技プログラマに向いているのでしょうか?
理由を、『競技プログラマ』『ソフトウェアエンジニア』『ALGO ARTIS』それぞれの関連性でお話しします。これはごく個人的な考えですが、面接にあたってキャリアパスや志望動機などについて深く考えた時の産物です。
・競技プログラマと SWE
ソフトウェアエンジニアが要求される業務は多岐にわたります。フロントエンド、バックエンド、インフラ、セキュリティ、などなど……。1つを突き詰めるのも魅力的な道ですが、ものづくりに主眼を置くソフトウェアエンジニアにとって技術はあくまで手段ですから、技術の習得をハードルと捉えず、サクッと習得してしまいたいところです。
ここで、競技プログラマは日々の精進を通して、新たな技術や知識の学習を苦にしない性質を持っています。平たく言うと、キャッチアップが上手です。
そのため、どのような技術領域でもある程度の力量を担保し、いかに価値があって面白いものづくりができるか、という本質に全力を出せるんです。
・競技プログラマと ALGO ARTIS
競技プログラマにとって ALGO ARTIS は、言うまでもなく魅力的な場所です。
そもそも職場に数十人の競技プログラマがいる環境自体が希少ですし、ヒューリスティックに関しては最高峰の環境です。
開催されたコンテストに関する勉強会が毎週あり、特にAHC開催後の勉強会の質の高さには感動すら覚えます。
勉強会はアルゴリズムエンジニア主導で進んでいますが、私たちソフトウェアエンジニアも自由に参加して議論することができ、競技プログラマとして贅沢すぎる環境です。
・ALGO ARTIS と SWE
最強のアルゴリズムエンジニアたちが手がけたアルゴリズムを、実際にお客様が触るサービスまで持っていくのは、私たちソフトウェアエンジニアの仕事です。
私たちがつくる製品の出来次第で、お客様にとっての有益性すら大きく左右されてしまいます。当然緊張感もある仕事ですが、最強の中身に見合う最強の外装を用意できた時の達成感は格別です。
—— SWEとしての挑戦も多そうです。
そうですね。ALGO ARTIS で扱う案件は非常に複雑なので、それを表現するプロダクトもまた複雑です。特にフロントエンドは、多様なユースケースに対応する必要があるため、内部の技術的にも非常に高度な技術が要求されチャレンジングなものになります。難しい分、学びが多いですし、日々成長を実感できます。
—— 最後に、この記事を読んでいる方々にメッセージをお願いします。
この記事が競技プログラマの方々に刺さる内容であれば嬉しいです。
もちろん、SWEには競技プログラマ以外の方も多いですし、アルゴリズムに詳しくなくても全く問題ありません。その上で、競技プログラマが楽しめる環境であることが少しでも伝われば幸いです。
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