自分の弱みを知ってもらう会議
「あの人は仕事をしない人だ!」
「なんでみんな自分のようにできないんだ!自分だけが頑張っている!」
これは過去のわたしが仕事中にいつも思っていたことです。
自分以外の人をみんな下に見ているんですね。
わたしは介護現場の管理職という立場から、今は物事をフラットに見えるようになってきました。
しかし、みんながみんな、同じような視点をもてるわけではありません。
これは早番・遅番・夜勤など交代制の勤務をしいている介護業界あるあるですが、
「あの人の後に出勤すると、洗い物、洗濯、食事介助が終わっていない」
と、不満を垂れる職員がどの職場にも必ず一人はいます。
いや、一人はいる・・・というか、ほとんどの人がそうなりがちです。
自分ができていることを、他人に強制してしまうのです。
しかしよく考えてみましょう。
あなたより仕事ができないあの人にも、あなたより優れているところがありませんか?
そう、
人は得意不得意・・・つまり、強みと弱みがあって当然なのです。
職場というのは職員間で持ちつ持たれつでやっているので、それを言い出したらキリがないのです。
必ず行うべきことを毎回怠っている・・・というのは問題アリですが、業務を行うスピードは人それぞれ、みんなが同じようにできるほうが不自然なのです。
そこで提案するのが、弱み出し会議です。
職場の1部署において、定期的にこういう会議を取り入れると、職場の人間関係は劇的に良くなります。
これは職員が順番に、自分の苦手なことを言い合うだけの会議です。他のことは一切議論しません。
相手が誠実に苦手な部分を言うと、こちらとしては相手を許せるのです。
なぜならこの会議の場では、リーダーも、あなた自身も・・・全員が全員、弱い部分を白状するからです。
「人それぞれ、苦手な部分ってあるんだなぁ」
このように需要ができると、普段の業務に戻っても他人を責める気持ちがなくなっていきます。
自分よりもできない人の悪口を言う・・・というのはある意味、スカッと気持ちの良いものかもしれませんね。
でも、結局ネガティブな感情というのはあなた自身をむしばみ、また同じ行動を繰り返してしまいます。
愚痴や不満はその場の憂さ晴らしにはなりますが一文の得にもなりません。
職員間の人間関係が良好な職場は、ご利用者へのサービスの質を高めていけることができるし、あなた自身も気持ちよく働けます。
あなたが管理職なら、このような弱み出し会議を企画してみてはいかがでしょうか?
会議でなくても、それぞれが紙に自分の弱点を書いて全員にくばるとかでもOKです。
いずれにしても大切なのは、皆が皆・・・お互いの弱さを共有することです。