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知っておくべき、オープニング介護施設の落とし穴

「新しくできる施設で、働きたい!」
「キレイでピカピカな施設・・オラ、わくわくすっぞ!」

オープニング介護施設の求人広告って惹かれませんか?

今まで勤め上げた介護施設をやめ、
新しくできる施設の立ち上げスタッフになる!

このような憧れをいだいて私は
前の施設を退職して新しい世界へとびこみました。

しかし、そこで待っていたのは
想像もできなかった
新規施設ならではの苦労と絶望でした。


この記事では、これからオープニング施設で働きたいと思っている方むけに、

必ず知っておくべき新規施設立ち上げの注意点と対策を書きました。

どのオープニング施設でも
当てはまるのではないかと
客観的に考察したデメリットなどを
記していきます。

アルゴ

仕組みづくりをイチからやらないといけない大変さ

新しいことをイチからやることは
楽じゃありません。

私は中間管理職ですが、
開所してから数ヶ月は、
月に残業が30〜40時間
という状況でした。

本当にプライベートも
仕事に費やすぐらいの覚悟でした。

それなのに、
何かがうまくいかないと批判されたりと、
メンタルをしっかり保っていかないと
自分がつぶれます。

新規施設は技術や知識が高い人材が集まるが、統一が難しい


新しい施設の立ち上げって
ワクワクしますよね。

私自身もオープニング募集の欄を見て、応募をした一人です。

最初はワクワク感に惹かれて、
人ってけっこう集まるんですよね。
まぁ面接のときの印象や、
求人の方法などで差はでると思いますけどね。

大体は
介護福祉士の資格をもった経験者が多かった
という印象です。

ただし、
技術は高くても実際の介護に対する考えは人それぞれ。

人それぞれ価値観も違うから
違いがあって当然なのですが、
それがあまりにも露骨に出ています。

「私は今までこういう方法でやってきた。
だからこういう方法でやります!」

という主張が強い人が多いです。

いや、どこの職場にもそういう人はいると思いますが、
そういう職員の多さに今までとのギャップを感じました。

これを新しい施設の方法で統一していくのって、
めちゃくちゃ難しいですよね。

非常に時間がかかります。

他に不満があって辞めてきた人が多く、愚痴不満の温床となりやすい

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私は前の介護施設を辞めたのは、
「新しいステップにすすみたいから」
という欲求からでした。

別に前の職場の人間関係は悪くないし、
今でも関係は続いています。

ただ、
オープニングと同時に入職してくる人多くの人は
前の施設を円満退職した人ばかりでは
決してないですよね?

私は管理職なので、
職員の履歴書を見る機会がありますが、
オープニングで集まった40〜50人の介護職のうち大半は、
前の施設を1年〜3年のスパンで辞めてきている人でした。

長続きしないんでしょうね。

前の職場に何らかの不満があって前辞めてきた人たちが、
オープニングにいっせいに40人〜50人入職しているわけです。

「全員がイチから再スタート!」
・・・というわけではないのですね。

ということは、
またその人たちも
2、3年で辞めてしまうリスクが高いということです。

そして立ち上げから2年経った今では、
それが現実になっています。

逆に介護の経験が全くなく、

「家の近くに介護施設ができたから
介護の仕事をやってみようかな(*´∀`*)」
と他職種から参入してきた人のほうが、
ポジティブで、学び意欲が高いこともあります。

私はそうした人たちを心から尊敬しますね。
自分よりも介護技術や知識がないとか
そんな次元の話ではありません。

意欲の問題です。

介護オープニング施設のメリット

デメリットよりもメリットを後に書いたのは、
その方が印象に残りやすいから。

デメリットを伝えることで、
オープニングに応募する際に参考にしてほしいというのはありますが、
嫌なイメージばかりもってしまって応募するのをやめてほしくありません。

ここではオープニングならではの良い点を記述します。

①設備が最新、内装がキレイ

当り前ですが、新しい施設というのは、入浴機器やトイレなどに関して
最新の設備を使用しています。

前の施設が
築年数がそこそこ経っていたため、
キレイなところで仕事をするというのは
本当に気持ちが良いです。

部署の中でゴキブリなどを見たことはありません。
まぁ、年数が経つと管理次第では害虫が発生するとは思いますが。

②基盤を自分たちで作っていける

まぁこれはデメリットの裏返しというか。

新しい施設を
イチから作り上げていくのは本当に大変ですが、
クリエイティブなことや変化が好きな人は向いています。

ただし、
しっかり自分で行動したり、
改善案を出していける人に限ります。
(これは後述します)

オープニングで基盤が固まっていないからこそ、
間違った方向に行く可能性も大ですが、
開設したばかりであれば軌道修正もしやすいです。

③施設が新しいというのがウリでオープニングスタッフが集まりやすい

前述しましたが、80床のオープニング施設に対し、
介護職だけで40〜50人集まっています。

これは認知度や、求人の方法などにもよって左右されますが・・・。

初期段階で離脱する人もいましたが、
もしそのままいれば、これに看護師をはじめ他職種が加わりますので、
戦力としては十分な数です。

かくいう私も、
「新しい施設」というメリットに惹かれて応募した一人です。

新しい施設ができると、それだけでそれなりに人は集まりますが、
数ヶ月すると逆に落ち着いてしまいます。

その理由に関して・・・

これは完全に私の主観が入ってしまいますが、
「オープニングからちょっとしてから入職する」というのは、
少し出遅れ感がでますよね?

「オープニングの時にいなかった」
と思われてしまうのは、
自分がもしその立場であれば、応募するのに気が引けてしまいます。

オープニングの時に集まった人をいかに辞めさせないというのが、
課題のひとつになります。


受け身でいる人はオープニングにむいていない

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以上、
オープニングのメリットデメリットを
簡単に書かせていただきました。

現在も施設の基盤づくりはしている最中なので、
また数週間〜数ヶ月経ったら、
記事にて報告していこうかと思います。

ただ、オープニング施設に応募するうえで一番重要なことがあります。

『愚痴や不満を言う人は
基本的に自分で何かを変えられる人ではない』
ということ。

そうした人たちは、ひな鳥のように口をパクパクさせて、
親鳥がエサを運んできてくれるのを待っているだけなのです。

「介護保険制度のせいで・・・」
「給料が低いからモチベーションがいまいち・・・」
「経営者やリーダーが無能なせいでこの施設は・・・」
「使えない部下をもってしまったせいで自分が大変で・・・」

こんな感じで全部人のせいにしてしまうのです。

何か問題がおこったとき、
基本的に自分自身で、
「どうしたらこの問題に対処できるだろう?
 自分自身、今するべきは何だろうか?」
と考えられることが重要です。

「給料が低いからモチベーションがいまいち・・・」
ではなくて、
「自分の能力がないから給料が低い」
と思うべきなのです。

現に、リーダー、介護主任、施設長・・と昇格して
給料アップしている人もいるのですから!

家族経営の施設はともかくとして、
自分が積み上げてきたことの結果が、
今の役職であり、今の給料なのです。

私は介護職6年目くらいで
やっと正社員になれたのですが、
それまで手取り11万円しか
もらっていなかった時期もありました。

正社員になっても15万〜18万の時期が長く続きました。

そうした時にも、
「自分に何ができるか」
「どうしたら施設に貢献できるか」
を常に考え続けました。

結果、今では同じ介護の仕事でも
手取り30万、ボーナスは年間手取り70万以上は貰えています。

基本的にオープニング施設は
自分たちでつくりあげていくものだと思うので、
他人が何かをしてくれると思っている人は向いていません。

それでも
新しい施設が良いというのなら、
施設ができて2、3年後という施設を選ぶと
良いかもしれません。

多くのオープニング経験者からの話では、
2、3年も経つと割と基盤が固まってくると言います。

安定志向の人には、オープニング施設は選ばないほうが良いです。

介護は数十年後にロボットがやってくれる世界です

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人手不足の介護業界ですが、
将来的にはいろいろな面で
未来が明るいと思っています。

2020年に5Gの時代が幕を開け、
産業革命、IT革命に続いて、今度はAI革命がくると言われています。

20〜30年後にはロボットを介護をするというのが身近になります。


https://note.com/algo2020/n/n0a9b2e2b301e
こちらの記事を参照


大体この話を身の回りの人にすると、
「えー、介護は人間じゃないと無理だよー」
というような反応が返ってきます。

確かに、時期的なことなど、未来のことを正しく予測するのは難しいですが、
遅かれ早かれそうなるとは思います。

そうした時に、
人間ができる介護とは何か・・・?

これを大切に、これからもこの仕事を続けて行きましょう。



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アルゴ@介護福祉士(フリー)
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