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介護職員のやめるやめる詐欺への対処法(管理職向け)
こんにちはアルゴです。
メインブログ【スローライフの歩き方】
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「こんな仕事させるんならやめます!٩(๑`^´๑)۶」
「チーム異動させられるならやめます!٩(๑`^´๑)۶」
「あの人が上司になるんならやめます!٩(๑`^´๑)۶」
こんなふうに、風が吹けば「やめる」と、退職をほのめかすのが介護業界の悪しき風習です。
とはいえ、その言葉だけでなく実際に、転職・離職が多い業界ではあります。
転職や離職といっても、介護業界をやめるわけではなく、別の施設へ場所替えするだけの話ですね。本当に介護を辞める人というのは圧倒的に少ないのです。
わたし自身は介護業界に15年くらいいますが、鞍替え(転職)も、場所替え(異動)もしています。
やめること自体はその職員の勝手であると思っています。この令和の時代、自分とあわなければ次へ行くのも自由ですし、そうした人をとめる強制権もありません。
この記事では、介護職がやめようとする理由の4つをあきらかにするとともに、管理職としての対応方法を提案します。
やめる理由が大切
私も起業のために来年、退職することを考えています。今の施設に不満が全くないわけではありませんが、90%以上は「新しいことを始めたい」というワクワクする気持ち、ポジティブな要素がいっぱいです。
ただこんな私が言うのもなんですが、やめる理由によっては、結果的にやめることで報われない可能性もあります。
やめる理由を大きく5パターンにわけてみました。
1,家庭や本人の事情
2,新しいことへのチャレンジ
3,人間関係
4,業務がキツい
5,やめるやめる詐欺
①<家庭や本人の事情>
よくあるのが、「親の介護が必要になってきた」とか、「子供が不安定な時期だから」とかいう言い回しです。
それが本当ならば仕方ありません。
でも多くの場合は単純に、自分以外の人のせいにしている状態であることが多いです。
とはいえ、この事情が本当であろうが嘘であろうが、こういう職員は長続きしません。仮に続いたとしても職場に良い影響はありませんので無理にひきとめずにさっさとやめてもらうほうがいいです。
②<新しいことへのチャレンジ>
上述したように、私は個人事業でいつか起業したいと考えています。
今までも、スキルアップのために新しいチャレンジをしたり、取得した資格を活かしたいといった前向きな理由で転職をしました。
私がそうだったから・・・という理由ではないですが、こうした職員は素直に応援してあげてほしいものです。
しかしその職員が大切でやめてほしくないのであれば、施設内の異動を提案しましょう。昇格をさせたり、ケアマネジャーや相談員に異動をさせるということです。
結局その職員は、現状に満足していないのは事実ですから、その場所にとどまらせることはかえってフラストレーションをたまらせて退職につながらせることもあります。
③<人間関係が嫌>
転職を繰り返している40〜50代の職員に非常に多い理由です。嘘ではなく、本当に人間関係に嫌気を感じているからなのだと思います。
しかしながら、人間関係の問題はその人自身がまねいています。人間関係を理由で退職をする人は、確実に次の場所でも人間関係を理由に退職します。
それを繰り返して自分を悲劇のヒーロー(あるいはヒロイン)にしているだけの話です。
その職員が良い職員であれば異動を検討するのも手ですが、異動してややもすれば同じことを言い出します。
退職を無理にとめたり引き伸ばすよりも、気持ち良くやめてもらったほうが良いかもしれません。
④<業務がキツい>
これは施設側・部署側の問題であることが多いです。
・・・というのは、3Kと呼ばれる介護業界においても、意外とこういう理由で退職をする職員は少ないからです。
施設によっては有給がたくさん取得できているところもあれば、残業が当たり前になっている施設もあります。
介護施設でも労働環境に大きく差があるんですよね。
そしてまた、「業務がキツい」と誰が口にしているかも重要です。
たとえば、社会に出たばかりの新人。純粋に「打たれ弱い」「スキル不足」ということもあります。
しかし、もしこういうことを言うベテランが多くなってきたらば、労働環境の早急な改善が必要です。
⑤<やめるやめる詐欺>
何かと愚痴や不満が多い職員がすぐ口にする
「もうやめようかなと思ってる」「部署異動をするならやめる」「こんな業務をさせるならやめる」というような言葉。
こういう職員は、本心から「すぐやめたい」と思うことはありません。こういうふうに退職をほのめかせば、自分の思惑や希望が施設に通ると計算して言っているのです。
こういう職員への対処法について。それは、要望を真に受けないことです。管理職としての心構えは「やめるならやめてみろ」という感じでいてください。
実際にわたしも部下から、「異動をするならやめます」と言われたことがあります。その職員はわたしの部署に来る前もおなじことを口にして、けっきょく異動をしたわけですが、今回また同じことを言ったわけです。
そこでわたしは、「そうか、それなら来月いっぱいで退職ということでいいですかね」と伝えると、
「いや、ちょっとまってください」と急に顔色が変わり、
「考えさせてください」と思いとどまりました。
介護施設はお年寄りの生活する場であって、わたしたちの職場でもあるわけですが、職員の私物化があってはなりません。そうしたことを考えられず、思い通りにならないと愚痴や不満で周りを不幸にする職員の要望を聴いていては、良い職場環境は永遠にできません。
やめる職員は気持ちよくやめてもらおう
記事の中でもお話しましたが、おなじ退職希望の職員でも、引き止めるべき存在、やめてもらうほうが良い存在があります。
猫の手も借りたい介護業界にとっては、一人でも多くの労働力を確保したいところであります。
しかしながら、悪影響のある職員が職場に残ることで、逆に良い職員がやめてしまうこともありえます。
そうならないためにも、単純に職場の人数にとらわれず、職員の質に重きを置くことが大切です。
きっとこの記事を見てくださっている介護職の方は高い意識をお持ちの方でしょう。そういった方と一緒にポジティブに介護業界を良くしていきたいものです。
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![アルゴ@介護福祉士(フリー)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50546719/profile_2bf28396655df8b05e168bfc0b23a8b4.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)