風と月と車と
「雨上がりの湿った空気が混ざった生温い風が吹く夜。」
この書き出しいい感じじゃない? これだけで何かの賞もらえるでしょ。
週末の深夜ドライブは格別。
車という閉鎖空間と運転という作業のミックスが脳をフルに回転させ、自分と向き合う時間を作り出してくれる。車は俺にとってもう「寺」だね。
1週間を振り返って、物思いに耽る。いわば瞑想。反省を繰り返す。反省しすぎて時に病む。反省して病んでたと思えば、どうでもいいことを考えて一人でクスクス笑う。深夜の雰囲気に合わせたシティポップを流して「俺イケてるぜ感」をビシャビシャに出してみる。その「感」を見せる女性がいると言ったら嘘になるけども。
一人でのドライブはこんな感じ。これが友達と行くとどうだろう。最高に楽しい。
「不老不死の薬をどのタイミングで飲むか」「芸能人と結婚するなら誰か」、、、あれ? あんまり思い出せないな。2時間ちょっとのドライブ中、どうでもいい、具にもつかないことをダラダラ話しているから全く話を覚えていないわ。脳がフル回転してるから、どうでもいい質問がポンポン出て、どうでもいい回答もポンポン出ていたような気がしてたんだけど、全く覚えてないわ。
あぁ思い出した。大半が下ネタだわ。ここに書いちゃダメだね。
でもこの頭空っぽで話す時間が自分にとってリフレッシュできる時間になっている。具にもつかないことを喋ることで溜まっていたストレス値が急激に下がるのがハッキリとわかる。
この変なドライブに付き合ってくれる友達に感謝だね。
春の深夜ドライブは結構霧が出るのよね。昼に急に降った雨のせいで湿度が上がるうえに気温は下がる。でも夜は晴れて、高い湿度のまま気温が落ちきらない。山頂のほうに行くと真っ白。怖い。山道好きなのに行けないことが多い。だから海まで車を走らせる。
「月に照らされた夜のビーチに吹く生温い風が僕の体をくすぐる」
おぉこの書き出しもなんか良さそうじゃない?