一億総監視社会
ツイッターを見てると、一般人の顔がタイムラインによく出てくる。内容を読むと「電車乗ってたら男が横に座ってきた」とか「街に変な人がいた」系がすごく多い。
自分自身が勝手に写真とか動画を撮られてネットの海に放出されたら普通嫌じゃない?
今や全国民がスマートフォンを持つ時代。風景や友達との写真を撮れる。思い出を残せる。それをインターネットにアップできる。いつでもどこでも。そういう使い方だったら何の文句もない。
でも時に、スマートフォンは監視機器としての役割になる。ちょっとでも人の目につく行動をしたら写真を撮れる。記録を残せる。それをインターネットにアップできる。いつでもどこでも。
やっていることは変わってないが、他人の人生を潰しかねないことをしている。それも「気持ち悪い」とか「変」とかそんな理由で。
何でこんなことを書いているかというと、今日電車内でカメラを向けられたからだ。
大学終わりに電車に乗り、家までの帰路に就いていた。その電車内ではイヤホンをしてユーチューブを観て時間を潰していた。そろそろ降りる駅かなと思って、車内やホームに書いてある駅名を探すために少しキョロキョロした。そして降りるためにドアの前に立ったら、俺の真横で、明らかにカメラをこちらに向けていた女性がいた。人間がスマホの画面を見ていたら合うはずのないカメラと目線が合った。その瞬間に「なんか撮られてた?」と疑問に思った。自意識過剰かもしれないが、「電車でキョロキョロしてたキモい奴いた」みたいな文言と自分の顔がネットの海に放出されてしまう。それがきっかけで俺の人生が終わってしまうかも。と思うとものすごく恐怖を感じた。
何にもしてないのに。ただユーチューブでF1のハイライトを観ていただけなのに。
「そう思うってことはやましいことがあったんじゃないの?」って思ったそこのあなた。まぁ〜じで何もない。両手で携帯いじってたし、そもそも俺の周りには人がいなかったし。
少しでも不快と感じられた瞬間に動画を撮られて、謎に加害者になってしまう現代。
そんな一億総監視社会になってほしくない。
「キモい」とか「変」とか何の犯罪もしていないただの一般人を録画してネットに上げてる人。情報共有かもしれないけど、何の役にも立ってないし、面白くもないし、その安易な考えからその人の人生を潰していることを自覚した方がいいぞ。
あとそれ、普通に盗撮だからな。
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