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エコハウスの先駆け 藤井厚二設計聴竹居(きょうちくきょ)大山崎

聴竹居
藤井厚二(1888〜1938)設計
1928年 重要文化財

事前予約により見学が出来ます。
室内の写真撮影は厳禁となっています。

「其の国の建築を代表するものは住宅建築である」
藤井厚二は、日本で最初に「環境共生住宅」を志向した建築家といわれているそうです。
日本人の生活と日本の気候や風土を研究し環境工学の成果を自宅を建てて実験しました。
聴竹居はその実験の完成形です。

モダニズムと数寄屋の和洋折衷の建築。
エコの先駆けと評されるように通風を徹底して、夏の暑さ対策であるクールチューブ(導気口)の設置がされています。

玄関

室内も洋風と和風を融合させたモダンなデザインで、例えば椅子の座面と畳の座面を同じにしてそれぞれに座ったひとの目線が合うように考えられています。

家族が集うリビング(居室)を中心に家族それぞれの部屋が連続するように緩やかに分節された設計がされています。

開放感溢れるサンルームは大胆なデザインと、窓枠の細かい面取りでシャープに見える工夫や、ネジの向きが全部揃っているマニアックさが同居しています。

サンルーム部分
(図面では縁側となっている)
平面図(聴竹居パンフレットより)
模型を上部側から
(モダン建築の京都展2021にて撮影)
模型の壁面側から
(モダン建築の京都展2021にて撮影)
住居と茶室の配置
(モダン建築の京都展2021にて撮影)
昭和3年の山崎駅から聴竹居周辺の模型
(モダン京都の建築展2021にて撮影)


■一般見学の申し込み方法
ホームページの申し込みフォームに入力します。
曜日と時間帯は限定されています。


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