イベント報告「ISRAEL × SDGs × VeganTech」
先日10月29日にイスラエルと日本の学生を中心としたソーシャルイベント「ISRAEL × SDGs × VeganTech」を終了しました。
日本の参加者は中学1年生(!)~社会人までが計7人。イスラエルはテルハイム大学とテルアビブ大学から6人の大学生(インターン生も含む)。そしてオーガナイザーを含めると計17人が時間を作って参加してくれました。
イベントが終わった後の印象としては、内容が充実していて、参加者の雰囲気も常に明るくみんなで楽しめたと感じます。理由としては、
・参加者がとても積極的に参加してくれたこと。
・今回始めてゲストスピーカーを呼んで、代替肉(Alternative protein)市場についてとても興味深い話を聞けた事。
・初のコラボレーションイベントだったため、他のオーガナイザーとさらにイスラエル人と日本人のインターン生がサポートしてくれたこと。それによってゲスト一人ひとりにより気が向けられたかなと思います。
アンケート結果も、7人回答/満足度4.8(5点満点中)と高く、「興味深かったことは何ですか?」という質問にも良いコメントばかりでした。
・プレゼンテーションとグループトーク、すべてが良かった!
・プレゼンテーションとグループトークが面白かった。
・グループミーティング。イスラエルのビーガン/ベジタリアンが一貫性を持ってそうあり続けるということに驚きました。 本当に肉や魚を食べないそうです。
・グループセッションだけに頼っていた以前のイベントに比べると、今回はとても有益なプレゼンテーションがあり、ディスカッションの材料としてはとても役に立ちました。
このプレゼンテーションは、GFI Israelのビジネスエンゲージメント兼イノベーションディレクターのアビブ・オレンさんが、代替肉・プラントベースミートの市場規模、その人気の背景、SDGsとの関り、イスラエルのフードテックについて簡潔にしかし内容は濃く説明してくれました。これは参加者に大好評で、「知らなかったことをたくさん知った」「今までこうしてデータと一緒に見たことがなかったので勉強になった」などのコメントももらっています。
詳しくはこちらに録画を載せているので、興味があれば見てみて下さい。
(プレゼンテーションは12:20~)
代替肉(植物性由来の肉)の市場拡大の背景には、消費者の健康志向や動物愛護の理由もありますが、人口増加と環境問題の観点もあります。牛肉を筆頭とする家畜を育てる際に土地や水が多く必要とされ、しかも酪農業では二酸化炭素も多く輩出するため環境問題にも影響する。しかもこのまま人類は増え続け、2050年には肉の需要に追い付かなくなり食糧問題にも直面する。代替肉であればそれらを大幅に削減できることができるし、効率よくたんぱく質を摂取できる等、他にも興味深い話が盛りだくさんでした。
プレゼンテーションの後は、Q&Aセッションで、みんな恥ずかしがってあまり質問が来ないかなと思ったところ、出るわ出るわ!予定の5分を大幅に過ぎるほど、皆さん興味深々でした。
・日本とイスラエルの間で代替肉ソリューションの協業などあるのか?
・将来代替肉はどういう形で輸入するのか?
・成分がわからないから子供に与えていいのかいまいちわからない
・イスラエルでは代替肉は価格が高いけどいつになったら下がるのか?
・イスラエルのどこの大学でフードテックの研究をしているのか?
等々書ききれませんが、それぞれアビブさんが一つ一つ丁寧に回答してくれました。
グループセッション
質問を用意してみんなでディスカッションする形式をとりました。いくつかの質問とそれにたいするグループディスカッションの内容をシェアします。
質問:Do Israelis/Japanese eat lots of meat in their country?
回答:周りにいる同級生、特に男子はお肉をよく食べる。周りに一人はベジタリアン、ビーガンがいて、一緒にビーガンレストランに行ったりする。(日本人女子高生)
・日本人は肉も食べるけど、大陸の人に比べたら魚を多く食べてたんぱく質を摂取しているから、代替肉のように代替魚もその内話に出てくるのでは?(香港在住の日本人・イスラル学生)
質問:Do you want to eat these alternative protein food in the presentation? YES or NO → Why?
回答:興味があるから食べてみたい。それに動物のためと、CO2削減にもなると知ったので、もし可能なら食べ続けたい(中学一年生)
質問:What do you think is the best way to spread these solutions in your country?
回答:代替肉をもっと広げるためには、目に見えるようにSNSで宣伝したり、パブリックイメージでプレッシャーを与えるとみんな食べ始めるのではないか(笑)。日本ではまだ代替肉が知られていないので、幼いころから給食に出すなどフードエデュケーションが必要ではないか?
いつも私たちのイベントに参加してくれる学生に出会うと思いますが、特に今回はみんな知ろうという興味がすごく感じられました。英語をツールとして使い、素直に質問したりディスカッションしている姿に感動しました。
今回コラボレーションしたNEW-IJさんとは引き続き日本イスラエルの若い世代の関係構築イベントを開催していく予定です。
また、NEW-IJさんは現在オンラインでインターンも受け入れています。
アレックスソリューションズとしても来年コロナが収まれば、イスラエルでのイノベーションや文化にフォーカスした日本人向けのスタディーツアーもする予定ですので、よろしければインスタグラムやFacebookもフォローしていただけると嬉しいです。
Ryoko Ikeda
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