荒岸来穂

@alexi048の以前書いたミステリ評論を載せたり、趣味に関する文章を載せる予定

荒岸来穂

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最近の記事

考察/コンヴァージェンス・カルチャー=陰謀 『SIX HACK』論(試し読み)

5月19日(日)の文フリ東京に不毛連盟(ブース【J-24】)という団体で参加します。新刊『ボクラ・ネクラ 第七集』を発売します。 自分は「考察/コンヴァージェンス・カルチャー=陰謀 『SIX HACK』論」を書きました。だいたい10000字くらい。 この題字、なんか、変……? タイトル長いね! (冗談で「察しの悪い雨穴っぽく」と言ったらこれができてきたのでめちゃくちゃ笑いました。いつも題字の製作ありがとうございます。) ミステリマガジンで「陰謀論的探偵小説論」の番外編、

    • バックヤードの認識論—『私の百合はお仕事です!』論(試し読み)

      2023年11月11日(土)に開催される文フリ東京に、不毛連盟(ブース:そー38)という団体で参加します。新刊『ボクラ・ネクラ 第六集』を発売します。 先日特別企画「令和ミステリ批評を位置づける――『現代ミステリとは何か』編」の試し読みを公開しましたが今日は個人論稿「バックヤードの認識論—『私の百合はお仕事です!』論」の試し読みを公開します。 目次は以下の通りです。 タイトルはセジウィックの古典、『クローゼットの認識論』のオマージュです。 あと嬉しかったのは、阿津川辰

      • 【読書会特別企画】令和ミステリ批評を位置づける――『現代ミステリとは何か』編(試し読み)

        2023年11月11日(土)に開催される文フリ東京に、不毛連盟(ブース:そー38)という団体で参加します。新刊『ボクラ・ネクラ 第六集』を発売します。 自分は個人評論のほかに特別企画「令和ミステリ批評を位置づける――『現代ミステリとは何か』編」に参加しています。限界研・蔓葉信博編『現代ミステリとは何か』の読書会企画となっています。 目次は以下の通りです。 一節につき課題本の論稿一本を論じる構成になっています。 今回はその一部分(1節まで)を「試し読み」ということで公開

        • ジャパニーズ・ポップパンクリバイバルとしてMyGO!!!!!を聴いてみる

          バンドリ発のバンド、MyGO!!!!!のファーストアルバム、「迷跡波」がリリースされた。 アニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」を見て知ったのだが、あまりにもアニメもバンドの曲も自分の好みにドンピシャで、ドはまりしてしまった。アルバムがリリースされてからは何度もリピートして聴いている。 アルバム収録曲のほとんどがシングルでリリースされているため、純粋な新曲は5曲目の「歌いましょう鳴らしましょう」だけだが、アニメ内で流れたもののシングルカットされてい

        • 考察/コンヴァージェンス・カルチャー=陰謀 『SIX HACK』論(試し読み)

        • バックヤードの認識論—『私の百合はお仕事です!』論(試し読み)

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          あなたの居場所の物語――『神様のメモ帳』論

          はじめに まずはじめに告知です。 『ミステリマガジン』2023年5月号(発売中)から、「陰謀論的探偵小説論」という連載が始まりました。 連載開始の宣伝になるかなと思いまして、久しぶりに昔書いたミステリ評論を公開しようと思います。 今回公開したのは「あなたの居場所の物語――『神様のメモ帳』論」です。初出は自分がメンバーのミステリ評論同人団体、不毛連盟が発行している『ボクラ・ネクラ』第二集(2019年)に掲載したものです。 「陰謀論とミステリ」という連載のテーマとは直接的

          あなたの居場所の物語――『神様のメモ帳』論

          砂漠を歩く幽霊たち 米津玄師とマーク・フィッシャー(試し読み)

          2020年11月22日(日)に文フリ東京に、不毛連盟(ブース:チー11)という団体で参加します。新刊『ボクラ・ネクラ 第三集』を発売します。 自分は『砂漠を歩く幽霊たち ―—米津玄師とマーク・フィッシャー――』という音楽評論を書いています。 目次は以下の通りです。 「砂漠を歩く幽霊たち――米津玄師とマーク・フィッシャー――」目次 0 時代の閉塞感に耳を澄ませ 1 オートチューンとしてのボーカロイド   ――『808’s&Heartbreak』とハチの同 時代性

          砂漠を歩く幽霊たち 米津玄師とマーク・フィッシャー(試し読み)

          都市に王はいない ー都市犯罪としての交換殺人ー

          「過去に書いた評論をネットに載せておこう」シリーズ第三弾。久々の今回は、2017年に同人誌『PHOENIX 第139号』に掲載した「都市に王はいない -都市犯罪としての交換殺人-」を公開します。 もともとは『PHOENIX 第139号』の特集として「都市」をテーマにした評論や創作をクラブが募っていたので、学部4年でまだサークル現役だった自分も寄稿しようと思ったのが執筆の経緯です。 当時、笠井潔や内田隆三の著作群や、カルスタ寄りの社会評論への憧れから「社会学の用語交えてミステ

          都市に王はいない ー都市犯罪としての交換殺人ー

          2020年3月おすすめのヒップホップMV5選

          2月は日本語ラップオンリーだったので、今回は海外多めにしました。 1 Machine Gun Kelly - why are you here 昨年、フジロックに出演することがきっかけで聴き始めたMGK。ロックの影響がわかりやすく表れており、元ギター少年だった自分には結構突き刺さった。lil peepとかも同じ理由から好きなんだけど、MGKはエモラップ系の方々みたいにドラックで死ぬことはなさそうだから安心して聴ける。このMVもエモラップ系がこぞってリスペクトしているニルヴ

          2020年3月おすすめのヒップホップMV5選

          2020年2月おすすめのヒップホップMV5選

          今月は海外の曲を全然聴けなかったので日本語ラップオンリーです(ただ日本語ラップもそんなに聴けていない)。 1 ZORN / Have A Good Time feat. AKLO 言わずもがなで最高なこの二人。今月はこれと「かます or die」の二曲が発表されたけど、個人的にはこっちの方が好き。G-Funk系の曲が好き(ベースラインがかっこいい)なので、ウェッサイっぽいビートに二人が乗ってるのは俺得でした。あとはNORIKIYOがRIMIXを出してくれたら完璧。 2 

          2020年2月おすすめのヒップホップMV5選

          2020年1月おすすめのMV5選

          先月YOUTUBEでMVが発表された新曲をオススメしていこうのコーナー。 毎年、年末になると先輩と「今年のベストは?」みたいな話を必ずするので、そのための備忘録を兼ねて月一でやっていきたいなと思っています。 なお、「PVは先月出たけど、曲自体はそれよりも前に配信されている」可能性もあるので、純粋な意味で先月の新曲ではない場合もあります。ご注意を。 1 RhymeTube - RUNNIN' feat. Jinmenusagi https://www.youtube.co

          2020年1月おすすめのMV5選

          多重解決・否定・人間性 ―米澤穂信『愚者のエンドロール』論―

          「過去に書いた評論をネットに載せておこう」シリーズ第二弾。2016年に同人誌『PHOENIX 第137号』に掲載した「多重解決というゲームの中で -ゲーム的多重解決ミステリ試論-」を公開します。 『PHOENIX』はワセダミステリ・クラブの機関誌で、今回の評論は僕が学部3年の時に書いたものです。ただこの論は学部2年の時に自分が主催した読書会で発表したものをまとめたもので、約5年前くらいに生まれた着想で書かれています。  そのため、今読み直すとアップデートしなきゃいけない部分

          多重解決・否定・人間性 ―米澤穂信『愚者のエンドロール』論―

          「ゲーム的多重解決ミステリ」試論

           「過去に書いた評論をネットに載せておこう」シリーズ第一弾。2018年に同人誌『ボクラ・ネクラvol.1』に掲載した「多重解決というゲームの中で -ゲーム的多重解決ミステリ試論-」を公開します。  『ボクラ・ネクラ』は不毛連盟という自分とワセダミステリ・クラブの同期と先輩、計4人で立ち上げた同人団体が発行している同人誌です。ふざけた名前だし、ふざけた企画(ex.『2分間ミステリ』全問レビュー)もやっていますが、評論の中身だけはまじめです。  この評論を書いたきっかけは、第

          「ゲーム的多重解決ミステリ」試論

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          「ブログみたいなのをやってみたいな」と思ったのでnoteを始めてみました。 なんでそんなことを思ったかというと二つありまして ①過去に自分が同人誌で発表したものを載せるサイトがほしい ②趣味に関する文章を書ける場がほしい ①について。自分は今までミステリ評論を同人誌を中心に書いてきました。ただ同人誌なので発行部数も少数ですし、既に売り切れてしまった同人誌に載せた原稿は新規の読者が増えないと思うと、せっかく書いたのにもったいない気もして、だったらネット上に載せて読んでも

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