【ボードゲーム】オルレアン初手考察 -はじめに-

オルレアンを遊んだら死ぬほど面白かったのだけれど、明らかに序盤は定石が存在するので考察していきます。この記事では随行者の種類と表記・アクションの解説・初手のアンチパターンについて書きます。

随行者の種類と表記

各箇条書きリストの前半が名称(カッコ内はチップの色)、コロンの後が本記事での略称表記です。

  • 農夫(白): 農

  • 船長(青): 水

  • 職人(茶): 工

  • 交易商(黒): 商

  • 騎士(赤): 兵

  • 教授(灰): 教

  • 修道士(黄): 修

この記事を読んでる方にはお分かりかと思いますが修道士はワイルドカードです。

各アクション

序盤にあまり使わない移動・ギルドホール・写字室は割愛します。
各見出しのコロンのあとは必要な随行者の数と種類です。

農地: 水工

農夫を得て農夫トラックを1つ進めます。農夫トラックは進めることで即座に品物を1つ得ます。
序盤では主に収穫イベントで払う麦を得るために入ることが多いアクションですが、農夫は色んなアクションで使うので意外と腐らないです。

村: 農水工

船長か職人か交易商を得て対応するトラックを進めます。
職人はトラックを進めると歯車が貰えて次のラウンドからアクションが安くなるので序盤に入るとわかりやすく強いです。最初の歯車は農夫のところにしか置けません(よくできてるなあ)。
交易商は場所タイルを取るために入りますが、早取りなので基本的には先手番の人向けでしょう。
船長は基盤構築としては一見弱いのですが、城・農地・村アクションを1ラウンドに複数回打つのに必須です。

大学: 農工商

教師を得て教師トラックを進めます。教師トラックは得点行動である発展トラックを進めるものなので序盤は弱いアクションですが、教師がいないと修道士が取れないので基本的にはそのために入るアクションです。
発展トラックの3マス目に市民がいるのは重要です。

巡礼地: 教商

修道士を得ます。
トラックが進まないので基盤構築としては弱いですが、修道士がいるとアクションは安定します。
これを取った後序盤の疫病イベントで死ぬとかなり負けに直結するので序盤の疫病からは積極的に守った方がいいかな、と思います。

城: 農水商

騎士を得て騎士トラックを進めます。騎士トラックは毎ラウンド引ける随行者の数が増え手数に直結するため非常に重要です。
序盤は騎士が腐りがちですが、逆に騎士を引かなければかなり強い動きができます。

初手のアンチパターン

初期随行者は農水工商それぞれ1ずつなので、上記のうち巡礼地アクション以外の4アクションから1つ実行し、随行者が1人ないしは2人余ります。
初期でドローできる随行者の人数は4なので、初手で得た随行者も含め2ラウンド目は全ての随行者が市場に揃います。

この時点で明確に弱い初手が2つあります。農地と城です。

農地は随行者2なのでバッグに戻るのは取った農夫を含め3しかなく、ドロー力が余ります。
しかも2ラウンド目の随行者が農農水工商になり、実はこの組み合わせでは2アクション実行できません。
従って1ラウンドと2ラウンドのアクションの順序を逆にしても結果は同じであり、余ったドロー力の分だけ初手農夫が弱いということになります。

城の場合はバッグに戻るのは取った騎士も合わせて4ですが、こちらはドロー力が増えるのでやはり1余ります。
農夫と異なるのは2ラウンド目が農水工商兵になり、実はコストが農商兵の馬車アクションと農地アクションが打てますが、2ラウンド目に移動してもあまりメリットはありません。
かと言って1アクションしか打たないのは3ラウンドでドロー力が余るのでやはり弱いと思います。
初期位置のオルレアンにはギルドホールがみんな建てられるので移動のメリットは道中の品物を拾えるだけです。
農地アクションで取れる麦以外の品物の使いみちがある場合は一考かもしれませんが、品物が必要な場面はかなり限られているため基本的には弱いアクションでしょう。

おわりに

最初の記事はここまでです。
次回は初手村(船長)アクションの序盤数ラウンドの動きと強みを考察します。

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