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ルーマニア シェンゲンという夢が打ち砕かれた日

最後にnoteに投稿したのは一年以上前だ。色々な出来事があったので、それらの解説も含め、日本ではあまりなじみない、そしてあまり聞くことのないシェンゲン協定と、それに関する最近の出来事を書きたいと思う・ 二大政党融合内閣最後に公開した記事に、ルーマニアが「政治的危機」に瀕していると論じた。軽くおさらいすると、ルーマニアには二つの大きな政党が存在する。国家自由党(PNL)と社会民主党(PSD)だ。ざっくり説明すると、右派と左派の政党である。2020年の上院下院選挙の際、PNLの

    • ルーマニア、政治的危機

      最後に投稿してからかなりの時間が経った。毎月、今月こそは再開しようと、心の中で誓っていたが、結局今の今まで、多忙な年のせいで、暇なときは気力も体力もなくしていた。別に、今、とてもリラックスしていて、時間が余るほどあるわけではない。しかし、ルーマニアはいま政治的危機に瀕している。少なくとも、ルーマニアのマスメディアや、政治家自身、今陥っている状況をそう呼ぶのだ。半端物であっても、こういう特異な状況は、「ルーマニア月刊誌」を始めたものとして、日本語に翻訳し、少ないながら気になって

      • 月間ルーマニア誌3月号ー2021

        読者の皆様こんにちは。 外も暖かくなり、春の訪れを感じられる3月がやってきた...と、いいたいところだが、今年のルーマニアの三月はなかなか寒かった。どれくらい寒かったかというと、12月、1月、2月、いわゆる冬の期間ではほぼ降らなかった雪が(特にブカレストでは)、あたかも3月が冬を意味するかのように、たくさん降ったのだ。そして、積もった。個人的な話ではあるが、妹と雪で遊べたのは去年ぶりだった程だ。しかし、全く予想だにしてなかった寒波は去り、ルーマニアには春がやってきた。少なく

        • 月間ルーマニア誌2月号―2021

          読者の皆様こんにちは。 さて、早速だが、一月号はとても短いものだったのもあり、今回は一月の出来事にも軽く触れようと思う。 原因は不明であるが、この月間ルーマニア誌を始めてから、膨大なショックを与える火事がルーマニアで増えた気がする。1月終盤、またしてもルーマニアの病院で火事が発生したのだ。しかも、今度は首都のブカレストの病院、コロナ専用(元々感染症専門のものだった)のマテイ・バルシュ感染症病院での出来事だ。私事ではあるが、2019年の秋、私自身そこで入院した経験もあるため

          月間ルーマニア誌1月号―2021

          読者の皆様こんにちは。 個人的な理由であるが、今月は色々と多忙なため、本当に短い記事で許してほしい。 ここ最近、ブカレストでは雪も降り、寒くなってきた。しかし、来週からはまた接し10度を超えるらしい。まことに変な天候である。数年前は、この時期になれば、マイナス10度は下っていたし、雪も車が半分ほど埋もれるくらいは積もっていた。今ではやっと道が白く染まるくらいだ。 環境や地球温暖化関連の話題はあまり詳しくないのでさておき、本来なら新内閣の話をしようと思ってたのだが、時間が

          月間ルーマニア誌1月号―2021

          月間ルーマニア誌12月号2020

          こんにちは!読者の皆様。 まず、報告がある。「記事」の名前を月間ルーマニア誌に統一し、決定したことだ。個人的にはクライテリオンとして大切だと感じるので、一応読者の皆様に伝えたかった。 さて、本題に入る前に、個人的に憤慨を感じた、政治、社会、経済などとはあまり関係ない話をしたいと思う。ルーマニア全体が、ある意味、怒りに震えた事件がサッカー界で起こった。 人種差別。それは、自分のようなある種のニヒリズムの信仰者でも、道徳心の基準として、あってはならないことだとしっかり理解し

          月間ルーマニア誌12月号2020

          月間ルーマニア誌11月号(仮)

          こんにちは!そして初めまして、読者の皆様。 私はアレックスと申します。今現在ルーマニアに住んでいる大学生です。学部は政治関係なので、自分の住んでいる国に対する理解を深めるという意図と、それと同時に、日本ではあまり知られていないルーマニアという国をもっと広く知ってもらえれればなという意味で、できれば、そして続けられればできるだけ毎月、少なくとも一回は記事を投稿したいと思います。 今回は初回ということもあり、「雑誌」の名前すら決まっていません。そんな月間ルーマニア誌(仮)です

          月間ルーマニア誌11月号(仮)