人魚飼いのアイキ (8)
とにかく、マーリンは、底深くまで潜り込んだ。 これは、”拒絶(きょぜつ)”といっても、いい位である。
「アイキのような、心優しい人も、いれば、あんな、みっともないことをする人もいるのね…。」
これが、マーリンが、今、思っていることであった……。
…しばらくして、男が去ったのを確認して、再び、プールの底から、浮かび上がってきたマーリン…。
…しかし、これが、彼女の、”油断”と、なってしまうとは、その時は、知る由(よし)もなかった…。 (続く)
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