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ぼーっと時間のお勧め

私は、ぼーっとした子供で、親や学校の先生からよく注意されていました。

ぼーっとしながら壁の模様のを数えたり、変化する雲を見ていたり、昨日読んだ童話の続きを想像したりしていました。だからいつも上の空で、親や先生の言葉はスルーされて、よく忘れ物もしていました。

さらに面白そうなものがあると、「あれは何だろう~?」と見に行き、列から離れたり、親と違う方向に向かってしまう事もよくありました。親からは「キョロキョロして落ち着きがない!」と怒られていました。


時間の感覚が変わってしまった


そんな私も大人になるにつれてぼーっとする事は減り、気が付けば段取りや、時間に間に合うかをいつも考えている様になっていました。
道で面白そうなものに出くわしても、ちらっと見るだけで、足を止めたり、ましてや方向転換などはしなくなりました。

だから注意されたり、怒られたりする事もなくなりましたが、時間の感覚が子供の頃とは違ってきました。

具体的に言うと、昔は時間の流れ(太陽の浮き沈み、光や影)を感じながら生きていましたが、今は時間までにやる事をこなしている感じです。

瞑想やマインドフルネスなどをしても、あの時のぼーっとした感じとは何か違っていました。

戻ってきたぼーっと感覚!

それが最近になってあのぼーっとした感覚が戻ってきたのです。

ここ最近、仕事や生活のペースをスローにして、休みに予定のない日が増えてきたからでしょうか。生産性無視の子供の頃の様な時間の使い方で、あの感覚が蘇った様な気がします。

時間に追われていないから、道端で面白そうな植物や建物を見つけると近づいたり、その周りをグルグルしたりしています。きっと怪しいおばさんに見えているのでしょうが、その辺もあまり気にならなくなりました(笑)

実は脳や神経が喜んでいる~!

ぼーっしたり、キョロキョロしてみてわかった事は、これは脳神経や自律神経のバランスにとても良いと言う事です。

ぼーっとする事で頭の中は、かなり整理されたり、休まったりします。
時間に追われない事で、緊張やストレスから一時的に脳を休ませてくれるのです。
またキョロキョロと面白そうなものに向かう事も、脳のポジティブな神経回路を広げてくれます。

これは、いつもの段取り思考ではなかなか出来ない事です。

人は1日に6万回の思考をしている!

そのほとんどが、自分を守るための防衛的な不安からきています。

まさに、仕事や生活を滞りなく送るための段取りや、注意です。
また社会的に生存するための人間関係の立ち回り方もあります。

その防衛的な思考の中から少し抜け出し、脳をリセットする時間が、ぼーっとしたりキョロキョロする時間なのです。

これを取り入れる事で私自身、以前より自律神経のバランスが整って不調がかなり減ってきた様に感じています。いい意味でのあきらめの様な感じがあって、焦りや不安もだいぶ無くなりました。

この話を治療やカウンセリングにいらした方にすると、ぼーっとするのってけっこう難しいと言われます。
確かに、思考満載モードから直ぐにぼーっとモードへの切り替えは難しいと思います。

そこで次回は、ぼーっと時間を、生活に取り入れるための具体的な方法をお話したいと思います。

今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
宜しければ、ぜひ次回もご覧ください。




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