裏切られて壊れた心

2年付き合い結婚を見据えて同棲を始めたたった数ヶ月後に彼氏に浮気された。
いや浮気というより半分本気？出会ったばかりの女と天秤にかけられていた。

半年ほどは地獄のような毎日だった。
他の女に心が向いている状態で、もう気持ちはないと何度も言われ、でも別れるとは自分からは言わず、傷付く言葉をたくさん言われた。
今思い出しても最低なのだが、それでも当時の私はその苦しさよりも好きな気持ちが勝っていて離れることができなかった。

彼が本当に相手の女への気持ちが切れるまで、自尊心も自己肯定感もぼろぼろになりながら待ち続けた。その間の私はフラッシュバックが毎日のようにあり、食事も睡眠もままならず身体的にも精神的にも限界だった。

それでも、彼がやり直したいと言ってくれるまで耐え続け、やっと2人だけの生活が戻ってきたと思っていた。
非日常に身を置きたい一心で、毎月2人で旅行に出かけて関係修復に努めた。が、旅先でもフラッシュバックは起こる。一見関係ないように見える本当にささいなきっかけから、裏切られたという過去の出来事が思い出されてしまうのだ。その度に私は大泣きして彼を責める。辛い気持ちを分かって、寄り添って、貴方のせいなのだからと。

そんな生活を半年続けた。よく2人とも耐えたと思う。いや正確には耐えられなかったから、今こうして1人で振り返っているのだけど。

離れるまでの最後のひと月は本当に酷いものだった。当時彼がついていた嘘がまだあったことが分かってしまったのだ。
そこから私の心が完全に壊れた。フラッシュバックなんてもんじゃない、感情のコントロールが全く効かないのだ。怒りの感情をそのままぶつけ、ものに当たり、辛さや虚しさから過呼吸になるほど大声で泣き叫ぶ。そして放心状態のまま疲れ果てて眠りにつく。
自分で自分のことを制御できず、どんどん自分が壊れていくのを感じた。自分で自覚していた以上に、長期間心に強いストレスがかかりすぎたのかもしれない。

結局、2人ともに限界が来て喧嘩別れになってしまったわけだが、まだ私はその後遺症に苦しんでいて全く前に進めていない。