NAS更新の悩み①


現在使用しているNASは、NETGEARのReadyNAS 626Xである。

NETGEARのNASは、OCNオンラインショップ(旧 NTT-X Store)で箱蹴り品と称して格安で売られていたので、お世話になった人もいるんじゃないかと思う。

自分が買ったのはamazonだったが、
3.5インチHDDベイ×6、10GBASE-T×2、XeonD-1521、DDR4-8GB
このスペックが
9万円切りで購入できたのである。
今考えると正気の沙汰じゃない値段。

これを購入したのは6年以上前であり、
古くなればその時の最新モデルがまた安く買えるだろと思ってた矢先、NETGEARがNASから撤退!
寝耳に水もいいところ。
そうなると乗り換え先を含めて色々検討しなきゃならないが、
これが茨の道だった。



1.他ベンダーの代替品を探す

今使っているNASの同等品を探すとなると、以下の条件は絶対に譲れない。
3.5インチHDDベイ×6
②10GBASE-T搭載
③10Gの通信でボトルネックにならない性能

で、今の性能はこれくらい。

CrystalDiskMark実行結果

使用率が90%なので性能劣化もあるだろうが、最低限の性能は上記の通り。
ところが、これを満たせるそうな機種はQNAPの20万円以上する機種ばかりになり、10GB NIC増設対応モデルだとSynologyやASUSTOR選択肢に入るが性能的に厳しくなる。
当時の値段と同程度なんて寝言は言わないが、予算である15万~18万程度でも厳しいのが実情である。
よって他ベンダーへの乗り換えは早々に潰えた。

2.自作する

そうなると自分の性分なら自作したろとなる。
NASに使うOSはTrueNASにする。

自作するメリットとデメリットは以下の通り。
○メリット
・ベンダーの都合に振り回されない
・スペックを自分で吟味して選定できる
・ハードウェアの更新も一旦環境構築していれば、ベンダー製品より融通が利く

×デメリット
・当然の事ながら、あらゆるトラブルは自分で背負い込むことになる
・OSSがいつまでも安泰とは限らない。これはベンダーとて同じだが
・6スロットで、ベンダー製品並みの小型システムの構築が難しい

3番目が難関で、ケースありきで選定を進めなければならない。
ケースはSilverStoneのDS380一択か

https://www.silverstonetek.com/jp/product/info/computer-chassis/DS380/

このケースに対応しているマザーボードはMini-DTX、Mini-ITXなのだがSATAを6ポート搭載している製品は皆無である。
これに対してM.2スロットにSATAポートを増設する拡張カード(割とゲテモノ)で対応しようと考えたが、TrueNASのフォーラムでも不安定だという報告があり、国内でも信頼性に難があるという書き込みを見たので断念。
この手の小型マザーボードは拡張スロットは一つしかなく、10G NICに割り当てるつもりなので、SATA増設カードも搭載できない。

自作も詰んだ。

3.無理やり延命

NASは24時間365日稼働するもなので、当然パーツ単位で摩耗してくる。
一番危ないのが、電源とケースファンだがこれも一筋縄ではいかなかった。
電源は一般のSFX電源、ケースファンも汎用品だと思っていたが、
ピンアサインが異なっているのである。
ファンのピンアサインを変えるのは面倒とはいえ、やれない事はない。
だが、電源のピンアサインを変えるのはあまりにもリスクが高すぎて
とてもじゃないが手を出す気になれない。

純正品の購入はサポートサイトを見る限り無理であった。


マジで詰んでる。

長くなったので次回に続く。

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