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ちっぽけな悪夢 【詩】

終らない 終らない
まるで一昨日見た迷路の夢のように
果てしなく 終わりない

終らない 終らない
まるで昨日見た地下迷宮の夢のように
どこまでも いつまでも

終らない 終らない
何だというのだ この悪夢は
私がいくら願っても消える事はなく
私がいくら力を振り絞っても終わる事はなく
私がいくら叫んでも いつまでもそこにある

何だというのだ
この世への挑戦をしているのか
終末への飽くなき挑戦か それとも星辰の如き悪意か
何も求めずそこにいるのか
何かを求めて訴えているのか
ただ 悪夢は其処にある
動かしようのない事実をもって
我らに残虐な刃を叩きつけるのだ
微塵の慈悲もなく
僅かな傲慢もなく

悪夢は―――

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