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描いた未来と現実
子どもの頃は幼稚園の先生になって、お嫁さんになる!
ず〜っとそう言い続けていた。
23歳で先生を辞めて結婚、24歳で第一子の長女を産んで26歳で第二子の長男、余裕あれば30歳までに第三子を産みたい。
割烹着が似合う、我が子と近所の子どもたちをまとめて説教するような「Theおかん」
平々凡々な幸せな家族
それが夢と言うか、当たり前に迎える未来だと信じて疑わなかった。
中学時代、勉強嫌いで成績最低クラスの私が入れる高校は数か所しかなかった。
男の子が苦手だったから絶対女子高が良かったのと、保育科のある(当時は保育士は国家資格でなく高卒でも保育科卒なら受験資格があった)偏差値30代でも入れる某女子高を受験し、無事に入学。
当時、保育士と幼稚園教諭の違いもわかってなかった私は、それでも夢の一歩へ近づいた気分になってた。
しかし、それが人生の舵を大きく切ることになろうとは思ってもいなかったのだ。
なぜなら、高校を辞めたから。
自分自身のことを全くわかってなかった。いわゆるメタ認知ができていなかった。
高校の校風に馴染めず、何とか1年頑張ってみたものの誰にも相談することなく自主退学。
幼稚園の先生の夢も途絶えた。
親もショックだったろうなぁ。
勉強はできないけど割と素直でいい子だったし、反抗期も特になかったから。
それでも、結婚して絵に描いたような普通で幸せな家庭を築く夢は残っていた。
それは誰でも叶えられると思ってたし、やはり夢というより当たり前の未来だった。
いや、まさか結婚する道が困難なんて想像もしていなかったのだ。
もちろん何度も恋愛はした。
でも結婚に至ることはなかった。
男性が悪いのか男を見る目がないのか…。
違うなぁ、男性の方が見る目があったのだ。
私に結婚の適正がないって(笑)
今ならわかる。結婚には向かない!
気の向くまま風の向くまま、自由にマイペースでしか過ごせない。
誰かと一緒に住むなんて絶対無理!
好きなことして自由に人生を謳歌している。
結局、30歳過ぎてから高校、短大、専門学校を卒業した。
誰かに言われたらからではない、自分で必要性を感じたから。
自主的に学ぶと楽しいのだ!
そして、子どもと関わる仕事をしている(今はちょっとお休みきてるけど)
夢は叶えたと言えるのだろうか?
かな〜り遠回りしたけれども、よくあるセリフを言ってみよう
「遠回りしたからこそ見れる景色がある」
今の自分には満足している。
まぁ、これだけ自由にしてて不満があるわけない。
大切なのは、自分で決めること思いついたら、やりたいと思ったら、やってみよーの精神!
上手くいかなくても、割となんとかなるのだよ。
また違う景色が見れるはず。
#想像していなかった未来