無自覚の積極奇異型ASDは厄介すぎるだろうという愚痴
以前の記事で少し話したが、自分には発達障害の兄がいて、母の腹の中にいる頃から障害児向けの通所施設だの親の集まりだのに連れ回され、気付けば兄以外の発達障害児に関わって育ってきた。
専門的な勉強を受けたわけではない。親が積極的に情報収集やらをしていたので自然とある程度の知識があるレベル。
生まれてからずっと兄を含めた発達障害児者と接して生きてきた肌感覚で、そこそこの期間接すると「無自覚なのか診断されてるのか分からんけど発達障害あるやろな、この人」と分かるようになってくる。
そんな感じで生きてきて、職場に現れた多分無自覚であろう「積極奇異型ASD」の厄介さがエグすぎるので、愚痴らせてほしい。
自分が今まで「あ、この人発達障害あるやろな〜仕事できないタイプだな〜」と思ってきたのは、人とコミュニケーション取るのが苦手で性格的にも大人しいタイプの人ばかり。
「コミュニケーション取れないし、仕事ができないのも仕方ないね」
と周りも発達障害とは思わずに諦めムードで戦力半人前計算しているので、社内でトラブルらしい目立ったトラブルはない。
が、しかし。
この度、弊社に現れた積極奇異型ASDさん。(アラサーと思われる/以下、積極奇異型さんと呼ぶ)
最初は積極的に誰とでもコミュニケーション取っていたり、仕事も一生懸命覚えていたから気づかなかったが、ある程度、教えられた仕事ができるようになってから「こやつ、ASDあるのでは」説が日に日に濃厚になっていき、つい先日確信に変わった。
仕事に対して責任感は確かにあるが、無自覚・無意識的な時間へのこだわりが強い。
「それやってる暇あるなら、こっちをやれ。優先順位はこっちが先だ」という旨の指示を出すと途端に不服そうな顔をするし、状況に応じて動くことを理路整然と説明しても自分のやり方に口出しをされて不愉快だという顔で「わかりました」と納得したそぶりを見せる。
積極奇異型さんの中で
「出社後のミーティングが終わったら、まずAをやります。Aが終わったら○時までBに取り掛かり、休憩は必ず○時から取ります。一時間の休憩の後はCの作業をしたら、他は手伝わなくて良いのです。
だってAとBはフォローはいつもの仕事で、今日の自分の本来の仕事は作業場の配置指示Cのポジョンだから」
というのが確立されており、この作業は○時〜○時やってからCに取り掛かると自分の中で決め込んで徹底している様子が伺える。
仕事内容は物流の仕分けなので物量によって臨機応変な対応が必要なのに、それができない。
そして、もう一つが他人の感情への理解の無さである。
先にも述べたが「あなたが間違っているんだよ」と 【注意を受ける立場なのに不服そうにしていれば相手がどう思うのか】
という認識が欠如していて「自分がやらかしてミスをした」という自覚がない時は如実に不服そうな態度を平然と取る。
注意されてる時は内心不服だったとしても建前上、申し訳なさそうにするという考えはないようだ。
あとは自分の物言いが相手にどういうふうに受け取られるのかという意識もない。
例えば、上司からの指示を聞いたかどうか確認するのに、目上の長年働いているスタッフに対して、紋切り口調で確認を取る。
「上司から◯◯の指示って聞いてますよね!!大丈夫ですよね?!」
と言った具合で
「あの〜確認なんですけど、上司からの◯◯の指示ってありましたか〜?」
と語尾を柔らかくして下手に聞くということはしない。
相手が「自分の子供ほどの年齢の若者に威圧的に念押しされているように感じるかもしれない」とは一切考えていない。
本人の中では、あくまでも「相手が指示を聞き漏らしていたら大変だから確認しておこう」という親切心なのだ。
結果、ベテランスタッフ(50〜60代)の中で「積極奇異型さん、なんなの?!上から目線で腹立つし、いらん事言ってくるから関わりたくない」という感情が働いている。
本人もうっすら嫌われた自覚はあるらしい。
「みかげさん、最近ベテランスタッフさんから距離置かれてる気がするんです……」
と相談された。
「どの口が言ってんだ。お前のその言動が原因だよ」
とは口が裂けても言えない。やんわりと
「誰とは言わんけどさ、仕事中に仕事とは関係のないおしゃべりばかりしてるのが気になるって言ってる人が居たから、少し言動には気をつけた方がいいんじゃない?」
的なことを言ったが、本来伝えたいことは絶対伝わってないと思うに1億ペソかけれる。
こちらのやんわりとした指摘の中に「相手がどう思うか考えてから発言しろ」という意味が隠されてるとは思ってもみないだろうし、伝わらないの分かっててこちらも言っている。
本人に何が原因か一から十まで教えたらモラハラレベルな上に、根が実直でクソ真面目だから確実に思い悩むだろうし、うっかりぺろっと「君さ、ASDなんじゃないのか」と伝えてしまいそうなのでお口チャックは必須である。
そこまで教える義理はない。
発達障害の人に対して「察しろ」は酷な話だが、察してほしいわ。マジで。
あとは、興味関心があることが限定的でゲーム(それも決まった作品)の話はするけれど、それ以外の話は基本的に「いやぁ、興味ないんで全然分からないですねぇ」だ。
ゲームの話でも例えばポケモンやスプラトゥーンは自分の好きな作品だからめちゃくちゃ語るのに、マイクラやモンハンになると「興味ないからやったことないんですよね〜面白いんですか?」と一刀両断して会話続ける気が起きなくなることもしょっちゅうだ。
ゲーム以外の話(ドラマやスポーツ等)には、とことんついていけないし、話を合わせるために調べてみることもしない。
そのくせ、己のことを避けてる人だと認識していない人たちが会話しているとその会話に首を突っ込んでいくのだ。
これで発達障害、ASDじゃなかったらなんだというんだ? と叫びたくなるくらい、その言動でやらかしまくっている。
自分は幼少期の経験則で「わいの体感で決めつけている発達障害(仮)の人の言動によるストレス」はもれなく「発達障害だから仕方ないね」とある程度流せるが、積極奇異型さんに感情を逆撫でされて苛立つのだけは流しきれない部分もある。
職場の皆様においては、まずそもそも論
「仕事できないヤツ=発達障害があるかもしれない」
という考えはないと思う。
コミュニケーション取れない大人しいタイプに対して「何度言っても、理解できないのはなんでだ」というストレスが隣り合わせな上に、コミュニケーションは取れてるはずなのにこっちの話が通じない人間が現れて大変だろうなと心中お察ししてやまない。
積極奇異型さん、最近自分のスキルをひけらかして
「△△の仕事やらないかって誘われてるんですよね〜(チラッチラッ)」
してるのをよく見かけるけど、「戦力なんだから転職されたら困るよ〜」とか言ってほしいんか?ボケナス。転職したきゃ勝手にしろ。
上の人間は人手不足に拍車がかかって困るかもしれないけど、それは上が人手不足を承知で働き手を募集してないのが悪いだけだし、お前が居なくなったらこっちは清々するわ。
という気持ちでいる。
ちなみに積極奇異型さんにチラッチラッしながら言われてる人たちもあまり興味ないのか「へぇ〜そうなんだ」で済ませてるので、内心笑い転げている。
育った環境の影響が大きいと思うんだけど、積極奇異型さんが自己肯定感低すぎて「居ないと困るよ」とか「◯◯やってくれてありがとね」という言葉を欲しがるモンスターになってるの、ほんとうざいんでやめてもらってええですかね?!
経験則からくる発達障害への理解はあって、それなりに対応してきた自分ですが、もうお手上げ。
誰かなんとかしてくれ。
黙って黙々と仕事してくれんかな。
懐かれても面倒だと思ってちょっとの間 突き放したら、みかげさんに嫌われたと思ったのか雑談ふっかけられて来なくなったので、あとはもうどうにでもなぁーれ!!!!!!