【地域貢献】里親制度普及啓発イベントに参加しました。
里親とは、保護者の病気や経済的問題など、事情があって親元で暮らすことができないこどもを、一時的あるいは継続的に自分の家庭に預かり養育する方のことです。
里親制度は、特定の大人との愛着関係の下で養育されることから、安心感、自己肯定感、基本的信頼感を育むことができる、家庭生活の体験により、将来、家庭生活を築く上でのモデルとすることができるなど、こどもの育ちに大変有益な制度ですが、欧米諸国に比べて、日本での普及は十分ではありません。この理由の一つに、制度そのものが養子縁組制度と混同され、一般市民に十分に知られていないことが挙げられます。
大分大学では、こども家庭ソーシャルワーカーの養成に向けた教育をスタートさせています。里親制度やこどもの貧困、児童虐待問題など、こどもを取り巻く課題にソーシャルワークの視点から取り組む人材の養成が行われていますが、地域の活動にも学生ボランティアが参加しています。
10月は里親月間です。このたび、10/19(土)-10-20(日)にかけて、別府公園で開催された「おおいたみのりフェスタ」会場での里親制度普及啓発イベントに、社会福祉実践コース3年生の学生5名が参加しました。
イベントは、大分県がNPO団体や児童養護施設、乳児院など、里親支援を担う関係機関との共同で実施したもので、初日はあいにくの雨でしたが、2日目は人出も多く、用意した啓発グッズ500セットは好評のうちにすべてなくなりました。大学生の声掛けに足を止めて話を聞いてくれる方が多く、主催した県の担当者からも「若い力はすごい!」と大変感謝されました。
これからもこうした活動を通じて、家庭で暮らすことのできないこどものために、里親制度を多くの方に知ってもらいたいと思います。
(社会福祉実践コース 講師 河野洋子)