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【その他】著書のご案内:『漂流するソーシャルワーカー』(旬報社)
福祉健康科学部社会福祉実践コースの志賀信夫です。
この度、ソーシャルワーカーの「ジレンマ」を中心テーマにした著書を共同研究チームで刊行することになりました。著書タイトルは『漂流するソーシャルワーカー:福祉実践の現実とジレンマ』(志賀信夫・加美嘉史編著、旬報社)です。
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旬報社より2024年9月刊行予定
総勢9名による全7章(+コラム2つ)の構成となっています。
各章のタイトルは以下の通りです。
第1章 「社会福祉・ソーシャルワーク教育の可能性を歴史に求めて―社会福祉教育
の展開:戦前期から社会福祉士制度成立まで―」加美嘉史(佛教大学)
第2章 「ソーシャルワーク教育の現状と課題」中野加奈子(大谷大学)
第3章 「ソーシャルワークと社会福祉労働」日田剛(九州医療科学大学)
第4章 「隣の国では !?韓国ソーシャルワーカーの教育、実践、連帯と運動」
孔栄鍾(佛教大学)
第5章 「『専門的』に、ではなく『反社会的』に⁉―賃労働としての福祉労働と抵
抗」岡部茜(大谷大学)
第6章 「ソーシャルワークの拒否へ向けて」桜井啓太(立命館大学)
第7章 「福祉労働者がソーシャルワーカーになるために」志賀信夫(大分大学)
コラム① 「筆者と『世界を変える社会福祉士』」キムヘミ(韓国の社会福祉士)
コラム② 「福祉の市場化に飲み込まれる福祉専門職」鶴幸一郎
(社会福祉法人フォレスト倶楽部)
著書タイトルと各章のタイトルからわかるように、本書では、ソーシャルワーカーが直面しているジレンマを共通のテーマとしながらも、多様な視点からそれが論じられています。
どのような専門職のお仕事でもそうですが、すべてが常に輝いているわけではありません。むしろ、先人たちの途方もなく地道な努力や課題解決に向けた取組みが、様々な専門職のお仕事を意義あるものとして輝かせているのだと私は思っています。
ソーシャルワークも例外ではありません。本書は、よりよいソーシャルワークが可能となる諸条件を模索するための現状分析を試みたものです。
なかにはかなり挑戦的なタイトルの章もありますが、内容はマジメなものとなっております。
これからソーシャルワーカーを目指す人も、いま現在、ソーシャルワーカーとして働いている人にも役に立つ(かも知れない)著書となっていると思います。
もう少し内容について知りたいという人のために、本書の「はじめに」の部分を以下に掲載しておきます。
ぜひご一読ください。
(社会福祉実践コース 准教授 志賀信夫)