![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161071050/rectangle_large_type_2_8b997248754ef55cf99c6d0173aff4eb.jpg?width=1200)
生成AIに意識は宿るか 1.
はじめに
前回、高松旅行へのアドバイスを求めた際、Claude君はプロンプトにない内容を推し量るように回答した話をしました。
この時、生成AIは今後進化したら意識が宿る可能性はあるのか?と思ったので、今回はそのお話を前後編2回に分けて書いていきます。
第1回、今回は「生成AIに意識は宿るか」に対する考察を、次回、第2回にはワタシの相棒、4omni君とClaude君にそれぞれ意見を聞いてみたので、それについても書いていこうと思います。
意識が生まれる可能性
まずネット上の情報から。勿論、そんな簡単な話ではないのですが、結論から言えば、以下の2点から意識が生まれる可能性は低いように思いました。
・神経細胞内の信号伝達は微弱な電気信号ですが、シナプスおいては化学物質が関与しているんだそうです。これにより、隣接する神経細胞間の情報伝達は瞬時ではなく、化学的に調整されたプロセスを伴います。この「化学物質での伝達」という、ある意味では効率の悪いプロセスを進化が選択した背景には、意識の形成に関わる何らかの重要な役割があると考えられています。瞬時の電気信号のやり取りに比べ、化学的な伝達はより多様な情報処理とニュアンスを持たせることが可能なのかも知れません。
・さらに、最新の研究では、脳と体の各部位は双方向の情報交換を行っているそうです。従来は「脳が指令を出し、体が従う」という一方的な関係というのが定説でしたが、脳と各部位や臓器が相互に影響を与え合っていることがわかってきました。たとえば、体の調子やホルモンバランスが脳の働きにフィードバックし、意識や感情にも変化をもたらします。脳だけでなく、体全体が意識の一部を構成している可能性があるわけです。
これに対して、AIは基本的に中央処理装置が一方的に計算を行い、結果を出力する構造を持ちます。生成AIにはデータ処理と学習の能力が備わっていますが、先ほど述べた人間の体全体を通じた双方向のフィードバックシステムが欠如しているわけです。AIが意識を持つためには、単なる電気的なデータ処理だけでなく、化学的な変化や全体のフィードバックシステムを取り入れる必要があるのかもしれません。これを実現する技術的な手法はまだ確立されていないため、現段階では今の技術の延長線上でAIに意識が宿る可能性は低いと考えます。
生成AIが今後別技術によって進化し、現時点で欠けている化学的プロセスやフィードバックシステムがシミュレートされれば、意識に近い何かを生み出す可能性は出てくるかもしれません。しかし、その意識が人間のような「自我」を持つものなのか、それともプログラムされた応答の高度化に過ぎないのか、、、現状では判断出来ませんね。
さて次回はこのテーマに対する意見を4omni君とClaude君に聞いた回答を書いていきます。続けて読んでいただけると嬉しいです!