【ヒルビリー・エレジー郷愁の哀歌 】3世代にわたる家族の愛と再生の物語。
こんにちわ、Alenです😊
今回は、J・D・ヴァンスさんによるニューヨーク・タイムズベストセラー第1位の回顧録『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』を原作とした実話に基づかれた作品【ヒルビリー・エレジー郷愁の哀歌】という映画を紹介させて頂きたいと思います。
これから自分の輝かしい人生を歩もうとしている息子と薬物依存症の母親、そして母親の代わりに育ててくれた祖母といった親子三世代の葛藤と再生の物語。
結論から先に書かせて頂くと、ほんとに素晴らしい映画でした。
薬物依存や貧困を主軸として描かれた作品なので決して明るさや楽しさがある映画ではありませんが、『家族とは何か?』という疑問の本当の答え、そして家族との愛や絆の大切さを改めて感じさせられ見終わった後に残る余韻は素晴らしいものがありました。
⏹️あらすじ
名門イェール大学に通うJ.D.は、自分の思い描く理想の職に就こうとしていた。将来を考える彼女もおり、お金は無くても幸せな生活を送っていた。
だが、ある日一本の電話が掛かってくる。それは薬物の過剰摂取により母親が倒れたという姉からの電話。その電話は、記憶から消そうとしていた苦い思い出をJ,D,に思い出させることになり故郷へ戻ることを強いられる。そして故郷で彼を待ち受けていたのは、薬物依存症に苦しむ母親ベヴ。
J,Dが記憶から消していた苦い思い出、それは子供の頃から母親であるベヴが薬物依存により苦しみ続け施設への入退院を繰り返し祖母に育てて貰ったという過去。故郷に戻ったJ,Dは母親が未だに薬物から抜け出せていない現実を突き付けられる。
自分の人生とたった一人の母親、どちらも切り捨てることなんか出来ない問題。J,Dが出した答えとは?
⏹️【ヒルビリー・エレジー郷愁の哀歌】の魅力
この作品は現在のJ,D,と子供の時のJ,D,の思い出が場面展開しながら物語が進んでいきます。
この場面展開が素晴らしく現在のJ,Dが抱いている気持ちは、どんな過去があって生み出された気持ちなのか?という疑問を子供の頃のJ,Dが教えてくれるという構成がすごく良く出来ていて、非常に感情移入しやすい作品だとまず思いました。
そして何より演じている役者さんたちの気迫溢れる演技力には、圧倒されました。
特に薬物依存になった母親を演じる『エイミー・アダムス』さん、J,Dの育ての親となった祖母を演じる『グレン・クローズ』さんの演技力は凄まじく、映画を見ているというよりは実際に私自身がその現場にいて自分の目でその光景を見ているかの様な気分になりました。
⏹️家族とは何か?
作中ではJ,Dの母親が薬物依存になり、家族が壊れかける姿が描かれていますが確かにJ,Dの母親は一度道を踏み外してしまったのかもしれません。
でも、完璧な人間なんていないし完璧な家族なんて中々ないと思います。
人それぞれ弱みや欠点はあるがそれを優しく包みこみ、時に厳しく接し、時に優しく接して心も身体も帰ってこれる場所を作ってあげる。
それが家族なんじゃないかなと私は思います。
この作中で出てくるJ,Dとその家族は、母親に対して突き放す様な厳しい言い方をしても決して最後まで見捨てることはしなかった。
その気持ちが、J,Dの母親にも通じて家族が元に戻ることが出来たんではないでしょうか?
作中でJ,Dのこの様なセリフがあります。
「生まれは変えられないが未来は選べる。」
アメリカの中では貧しい地域で生まれ、薬物依存になった母親と家族が壊れかけたという辛い経験からJ,Dも道を踏み外しかけますが踏みとどまり未来を選択出来たのは、育ての親となってくれた祖母の愛情、薬物に依存したとしても息子への偽りない母親の愛、どんな時も支えてくれた姉の愛のおかげだと思います。そんな家族の愛を受けたからこそ、このセリフは深い意味を持ったのではないかと私は思いました。
冒頭でも書いたので改めてになりますが、家族の愛と絆の大切さを改めて感じることが出来る素晴らしい作品でした。
そして、この作品は実話に基づかれた作品だからこそ「いろんな家族の形はあるが結局は家族が一番大切だ。」という強いメッセージを視聴者に伝えることが出来たんだと思います。
気になった方はお時間がある時にでも、是非ご覧になってみて下さい。
最後に一つだけ、もしご覧になる際は必ずエンドロールまでみて下さい。この映画の素晴らしい余韻に導いてくれます。
⏹️予告
では今回はこの辺で終わりたいと思います。 最後まで読んで頂きありがとうございました!
読んで頂きありがとうございました! 私が一番幸せを感じる時間は 映画を見ながらコーヒーを飲むことなのでサポートして頂ければ美味しいコーヒーに使わせて頂こうと 思っています😄 投稿していくモチベーションアップにも繋がりますのでもし宜しければ お願い致します!