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「５６歳、新たな人生の航路へ」
～元戦闘機パイロットの第二章～

「隠居なんてまだ早い！」

令和５年１月、５６歳の誕生日とともに迎えた定年退職。航空自衛隊での３２年間の勤務に一区切りをつけました。

私の自衛隊人生は、多感であった高校時代（『魁！！男塾』（宮下あきら先生）という漫画がありました。）の「男の修行に挑みたい」という一心で防衛大学校の門をくぐったことから始まりました。そこで運命的な出会いがあったのです―日本の誇る戦闘機との出会いでした。いつしか「戦闘機に乗って、空を飛び回りたい。」これが私の夢となりました。

運よくというか、志を同じくするすばらしい同期らと出会えたことで、夢は現実となり、戦闘機パイロットとして空を翔けることができました。また、同時に幹部自衛官として様々な重圧と向き合い、時には心が折れそうになることもありましたが、振り返れば、かけがえのない充実した日々でした。

これもひとえに、熱心に指導してくださった上司、的確なアドバイスをくださった先輩方、献身的に支えてくれた部下たち、そして互いに切磋琢磨した同期や同僚たちのおかげです。

そして何より、早朝の出勤時には笑顔で送り出し、遅い帰宅時も温かく迎えてくれた妻への感謝は尽きません。

さて、定年後の選択。多くの人が再就職の道を選ぶ中、私は違う道を選びました。脊柱管狭窄症を抱えていたことや、長年の夢だった沖縄移住を考慮し、自営業やフリーランスという新たな挑戦を決意したのです。

もちろん厳しい道のりになることは覚悟の上です。しかし、２年程度の時間をかけてでも、じっくりと次なる生活基盤を築いていこうと考えています。

このブログでは、新たな挑戦の記録と、日々の気づきを綴っていきます。同じように人生の第二章を模索している方々の一助となれば幸いです。

定年から半年。いよいよ、ブロガーとしての新たな航路が始まります！