えくれあ

何のために書いているんだろうね。

えくれあ

何のために書いているんだろうね。

最近の記事

アニメ『進撃の巨人』 雑記①

職場の先輩が滅茶苦茶にハマったといふアニメを、我も観てみむとてするなり。 その先輩は、漫画版原作を全巻持っているのにも関わらず結末を読まず、思い入れのあるアニメ版の終結を待っていた。つい先日、「最終話まで観ちゃったよ〜!」と先輩が興奮気味に話す様子をチラッと目にして、ちょっと気になったので私も今更ながらに最初から観始めているところである。 『進撃の巨人』は、今まで何度も話題になっていたし、私も漫画は序盤だけ読んだことがあった。設定も絵も怖いし、残酷な展開と謎が多くて途中で離

    • 自分攻略メモリアル

      人生は選択の連続だ! 美容院に行くと毎回、生きてるということをひしひしと実感させられる。 メニューはどうしますか? 前髪は? 流しますか? 下ろしますか? パッツンですか? 長さはどうしますか? たかが前髪。されど前髪。 視界が良好で、自分に似合ってさえいればなんだっていいような気がするけれど、あらゆる視点で決断を迫られ、自分はどうありたいのかということを問われてしまう場、それが美容院。 もし決断が億劫で先延ばしにしたとしても、それは「先延ばしにする」という選択肢を自分

      • 海の獣になりたくて

        海獣が好きだ! ゴジラとかモスラとかビオランテとか、そういう類の怪獣ではない。 海に棲む哺乳類の魅力に気付かされたのは、昨年2022年の夏のことだった。 誕生日に計画した三重への旅行で、暑さを避けるために鳥羽水族館に足を運んだ。そこで悠々とマイペースに寛ぎ泳ぐ、アザラシ、トド、セイウチ、マナティ、ジュゴン、イルカ・・・。魚やクラゲとは一味違う、丸みを帯びた温和なフォルム。哺乳類でありながら、なぜ海で暮らすことを選んだのかが私にはわからない。そのわからなさが面白い。一気に海獣

        • 生クリームが溶ける夏

          2023年、猛暑の夏。 この暑さで生クリームが固まらず、ケーキ屋さんがとても困っているというニュース記事を読んだ。ケーキ屋さんが困っている姿を想像するとなんとも切ない。 夏は、ケーキには酷な季節なのかもしれない。 私は8月生まれだが、真っ白な生クリームに苺がたっぷり乗った定番のバースデーケーキは、苺が旬でないから余りおすすめではないと言われたことがある。しかも、夏は傷みやすいからか、バースデー用のケーキの在庫が置いてなかったりすることも多い。 その上、生クリームも固まら

          世界が終わる前に

          年始とか誕生日とか、そういう人生の節目には100の願い事みたいなものを手帳に書いてみたくなる。そんな重大機密が書かれた物を、絶対に他人の目に晒すわけにはいかなくて、自ずと扱いが丁寧になる。 でも、今年のお気に入りの手帳は、鞄の中に一緒に入れていたプラスチックの水筒が割れて水でヘニョヘニョになってしまった。ふやけた紙に滲む文字。もうすぐ私の誕生日。34歳を迎えるときに、私が願うことはなんだろうか? 大好きな人と一緒にいたい。 素敵な自分になりたい。 行ったことのないところに

          世界が終わる前に

          私と彼女の愉しい脱毛

          皆さんは脱毛、してますか? いきなり赤裸々すぎる書き出しですみません。 答えなくて大丈夫です。 私はしています。 申込した当初は結構容易に予約が取れたのに、少ししたら全然予約が取れなくなってしまいました。脱毛した日に次回の予約を取って、その日に合わせてシフトを組んでもらう・・・。30代、脱毛合わせの人生になるとは思ってもみませんでした。 でも何回かの辛抱ですから。 あと何回か耐えれば、この痛みも、恥じらいも。 全て毛と共に葬り去ることができると信じています。 今日は5回

          私と彼女の愉しい脱毛

          あの家に帰ろう

          家に帰れない夢、というのを子どもの頃から何度も見ている。 自分がどこにいるのか分からなくなる。 見慣れた街並みが、どこか無機質で他人行儀な様子になり、私を惑わす。 私の生まれ育った実家は団地で、似たようなマンションがそびえ立っていた。 自然が豊かな治安の良い団地で、様々な公園に囲まれており、横断歩道を渡らなくても遊びに行くことができた。子供の頃は木に登り、生き物を追いかけ、小川の敷石をスキップで飛び越えて公園を駆け回っていた。 団地に群居する同じような建物の側面には、号棟

          あの家に帰ろう

          雨に唄えば

          雨によって想起される私の心の原風景。 ここ数日、私の住む街では台風の影響なのか天気が安定していない。 晴れているのに雨が降ったり、穏やかな天気かと思えば土砂降りになったり。 今日こそは大丈夫であろうと洗濯物を外干しにするも、圧倒的敗北の日々。 明日着る服がない。ドラム式洗濯乾燥機に憧れを抱く。 雨が降ると、思い出す。 その様々な雨音や、ぼんやりとして何も考えられなくなるような湿気。体を濡らす水の冷たさ、ぬるさ。風や雨粒の当たる感触。貼りつく服や、水を吸って柔らかくふやけた

          雨に唄えば

          不思議な扉が開くとき

          オープン・セサミ! 最近、英会話教室に通い始めた。週一回のグループレッスン。 家からも近く、月謝もそう高くない個人経営の英会話教室を、ある日たまたま見つけたのである。待ち時間の長い横断歩道で信号待ちをしていたときに、このまま渡れるようになるまで待つか、少し引き返してコンビニに寄ろうかとほんの少し心が揺れて後ろを振り返った瞬間だった。もう何年もこの街で暮らして、歩き慣れているはずの道なのに、門がいきなり開かれたように、初めてその存在に気がついた。ホームページから問い合わせをして

          不思議な扉が開くとき

          ハッピー・グァバ・ジュース

          沖縄で買ったグァバジュースが美味しすぎる。 7月中旬、私は33歳にして初めての飛行機で、初めての沖縄へ飛び立った。 なぜか今まで、飛行機というものに縁がなかった我が人生。唯一の海外旅行経験といえば大学生の時に行った中国・内モンゴルが最初で最後になっていて、その時は燕京号という名の神戸港〜天津港を繋ぐ貨客船での旅だった。 私は海外旅行に縁のない家庭で育ち、 貧乏藝大生からワープア女子に進化した。転職して今の職場にありつき今では人並みの生活を送れているが、飛行機とは無縁の生活だ

          ハッピー・グァバ・ジュース