マダガスカル382日目
午前中の私立学校低学年の体育指導は特に工夫が必要です。
校庭の大きさは住んでいる家の部屋の2倍程度の大きさしかありません。
基本的に毎回同じような運動を繰り返し指導していますが、ボールを使うスペースも無い、思いっきり走り回れるスペースがないので、子供たちも有り余るパワーの発散場所に困っている様子です。
特に幼少期は、外で体を動かすことで基本的は身のこなしを自然と習得することができます。
育成年代でほとんどの運動能力向上の上限に達します。
さまざまな運動、スポーツに触れる機会に恵まれている日本の教育現場での指導経験はありませんが、より多くの工夫が必要な環境で指導に関われることで自分の指導能力は向上すると思います。
小学校低学年の子どもたちは指示通りに動く可能性の方が極めて低いです。
見ている間は規則正しく運動を繰り返しますが、誰か1人でも違う運動をすると突然みんなの意識がそちらに行ってしまいます。
その結果みんなが違う運動を繰り返し行うケースが頻繁にあります。特に小さい子供に指導するときは一から十まできっちりと環境を整えて、理解しやすいペースで運動を伝える必要があります。
そんな事を指導中に思いながら、次は公立小学校に行きました。
この学校は前学期に思うように活動ができなかった場所です。
しかし、新学期になってから意外とスケジュール通りに体育が実施されるようになりました。しつこく先生と話した成果が出てきているのでしょうか。
今日は低学年の体育を指導しました。
教室に着くと先生と姿が見当たりません。今日は先生がお休みらしいです。子供たちは行儀よく椅子に座り教科書を読んでいたり、ノートに何かを書いています。
先生がいなくても自分1人で指導はできるので、体育をすることに決めました。
私立学校での指導時に感じた課題感を意識して、子供たちが運動するスペース作りにこだわって指導することにしました。
校庭には生徒が走るコースを事前に用意しました。スタート位置とゴール位置が明確にわかるように印を配置します。
子供たちはまっすく走ることができません。小学生に限ったことではなく高校生も同様です。スタート位置とゴール位置を示してある目印に向かって進行することに慣れていないのかもしれません。
短距離走の測定時には最短距離を走る必要がありますが、決められた自分のコースから外れてジグザグに走る様子を何度も見てきました。
なぜか走り出したら友達がいる方向に磁石で吸い寄せられているようにみんなが集まります。
当たり前にできることだと思っていましたが、初歩の指導としてまっすぐ決められているコースを走る練習が必要そうです。
先生がいない授業を1人で指導するため、授業開始前は収拾がつかなくなる事態を想定していました。
しかし、生徒はいい意味で期待を裏切ってくれました。
まだまだ改善点で溢れていますが、全生徒が積極的に体育に参加していました。
静かに並ぶように伝えると、子供同士で注意し合っていたり、綺麗に並べるように先頭に立つ生徒が後ろに立つ生徒に指示している姿を見れたとき感心しました。
やはり体育は子どもたちのいいところや、頑張っている姿を見つけやすい教科です。
生徒たちは多くの成功体験を得ることができます。
新しい運動に挑戦して上達を実感できる授業づくりを心がけていきます。
明日も一日楽しみましょう〜!!