ありがとうの達人になろう...
男女の脳の違いについて、最近では様々な考えがあるようですが、皆さんはどうお考えですか?私は日常の経験からも、男女の脳に違いはあると考えています。
人が生きる上で性別が労働面や生活面において極端に影響を及ぼすようなことは考えられませんが、人類が進化の上で男性・女性という性別を有してきたことには種の保存を含めた何らかの意味があってのことと私は考えます。
そこでこんな報告を見つけました。
米国国立衛生研究所によると、男女の脳は15歳を過ぎると海馬と扁桃体で大きく違いが現れはじめると言うことです。
男性脳と女性脳
男性は、攻撃的な感情や衝動を担っている扁桃体を大きく育て、「競争」を通し、少しでもいい獲物を、そして多くの食べ物を家族に届けようとしてきました。さらに他者から認められたいと言う承認欲求も女性より発達しました。
一方、女性は子育てと狩猟から帰った男性が休息を取り、傷を癒すためには安定した環境を用意するために「協調と善悪」を大切にしながら、海馬をひたすら大きくしてきたと考えられています。
少し難しい話でしたが、価値観一つをとってみても男性と女性ではこんなにも大きく違うと言うことです。それなのに私たち人間は、お互いの違いに気付けていない悲しい状況にあるということに気付いている人は少ないのではないでしょうか?
夫婦の悩み
さて、ここで「夫婦」と言う括りから、ちょっとした例として、先日私の友人からご主人についての悩みについて相談を受けたお話をご紹介します。
「毎日色々家事も手伝ってくれるのだけど、結局やり直さないといけないのよね、なのにいつも“ありがとう”を言って欲しそうにするから大変なのよ。」ということなのですが、さてさて、これを聞いた奥様方は「ウンウンうちもそうなのよ、でもやり直さないといけない分余計手間も時間もかかってしまうから素直に“ありがとう”とは言いにくいのよね〜。」とお思いの方が多いのではないでしょうか。
ところが、ここで男性脳をわかっていると、そうはなりません。
男性は女性の7倍も承認欲求が強いと言うことが、ハーバード大学の研究からもわかっています。そのために「認めてもらえているのか?」という確認も彼らにとってはとても大切なのです。そう考えると「ありがとう」を要求することもとても自然な流れといえるでしょう。
ではその承認欲求を反対から見つめてみるとどうでしょうか?
あえて誤解を恐れずに言えば、男性の承認欲求とは「ありがとう」さえあれば満たされるといっても過言ではないかもしれません。
物質的なものを要求するたぐいの要求ではなく、ただひたすら純粋に家族の「ありがとう」が欲しいとすればとても健気ではありませんか。
そんな話を友人にしながら「感謝の気持ちを伝え続けるうちに、ご主人はさらなる“ありがとう”のためにきっと家事のクオリティーをあげてくるはずよ。」と伝えました。
ありがとうの達人になった友人
1ヶ月後友人から携帯に電話が・・・「本当にあなたの言ったとおりよ、主人の側から考えて“ありがとう”をずっと言っていたら、今では主人の家事のクオリティーも上がって色々手伝ってくれて助かっているの。それに、おかげで休日に一緒に買い物に出かけたり、共通の話題も増えたりで、二人で楽しくやってます“ありがとうね”。」そう言って電話を切った友人は今ではびっくりするほど“ありがとう”の達人になっていました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?