感情の理論にはどのようなものがあるのか日常的な具体例を使ってまとめよ。【聖徳大学】 感情・人格心理学Ⅰ 第2課題第1設題 評価A
この出題に対する講師の評価、参考文献等は文末に記載しています。また、記事投稿時点でのテスト出題傾向についても簡単にまとめています。
課題本文:1600字
感情に関する基本的かつ古典的な理論として、ジェームズ・ランゲ説とキャノン・バード説がある。ジェームズ・ランゲ説は、身体的生理的変化が感情体験を引き起こすと考えるものである。例えば、森でクマと遭遇したとする。多くの人々は飛び上がって逃げると考えられる。そのような身体的変化が自覚されることで、はじめて「怖い」という感情体験が生じる。つまり、怖いから逃げるのではなく、逃げるから怖いのである。このように、内臓や骨格筋といった末梢器官の変化を知覚することによって感情体験がもたらされると考えていることから、末梢起源説とも呼ばれる。キャノン・バード説は、中枢神経系の働きを重視する理論で、中枢起源説とも呼ばれる。
ここから先は
1,651字
¥ 1,100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?