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FXトレードをする際の脳の仕組みについて、認知・感情・意思決定の3つの観点から解説
1. 認知(情報処理)
FXトレードでは、チャートや経済ニュース、
テクニカル指標などの膨大な情報を処理しなければなりません。
このとき、脳の前頭前野が主に働きます。
前頭前野(PFC: Prefrontal Cortex)
→ 論理的思考・分析・計画を担当
→ トレンド判断やエントリーポイントの選定
視覚野(Occipital Lobe)
→ チャートやローソク足パターンの認識
海馬(Hippocampus)
→ 過去のトレード経験の記憶を活用
特に、勝ちパターンを蓄積し、
反射的にエントリーできるようになるのは
海馬の記憶システムが関係しています。
2. 感情(リスクと報酬の処理)
FXでは利益を得る喜びや損失のストレスが脳に影響を与えます。
扁桃体(Amygdala)
→ 恐怖や欲望の感情を司る
→ 含み損を見るとパニックになる
→ 含み益が出るとすぐ利確してしまう
側坐核(Nucleus Accumbens)
→ 報酬系(ドーパミン)の中心
→ 利益が出ると快感を感じ、ギャンブル的な行動を取る
トレード中に冷静さを失うのは、
扁桃体が過剰に活性化し、
冷静な判断を担う前頭前野の働きが抑制されるためです。
3. 意思決定(勝ち続けるための脳)
勝てるトレーダーは、
感情に流されず合理的な判断を下します。
そのために重要なのがセロトニンと自己制御能力です。
セロトニン(Serotonin)
→ ストレスを抑え、冷静な判断を促す
→ 規則正しい生活や適度な運動で分泌が増える
前頭前野の鍛え方
① ルールを徹底する(ルールを守るほど前頭前野が強化)
② メンタルトレーニング(瞑想や日記で自己制御力を強化)
③ 感情を数値化する(「今の自分の感情は10段階で何か?」と客観視する)
勝ちトレーダーは、感情を抑えながら、
前頭前野を使って合理的に判断し続ける能力を持っています。
まとめ
FXをする脳の仕組みをまとめると、
前頭前野:論理的に分析し、トレード計画を立てる
扁桃体:損失を恐れ、衝動的な行動を引き起こす
側坐核:利益を得ると快感を感じ、ギャンブル脳になる
セロトニン:冷静さを維持し、感情に流されにくくする
感情をコントロールし、
前頭前野を強化することが、
FXで勝ち続ける鍵です。