イケメンと付き合わない
ここがアフリカだったら「お前が付き合えるかっ!!」と四方八方からヤリが飛んできそうである。イケメンにアプローチされているはずがないし、むしろ今年に入って男性との接触すら無い。が、それはさておき。
私はイケメンが好きだ!
タイタニックのレオナルドディカプリオ、
Good Luck のキムタク、
GTOの反町、
ブザービートの山ピー etc...
時代を彩ってきた数々のイケメンたち。
世の女は夢中になり追っかけ、貢ぎ、現実逃避に走る。
そう、イケメンはファンタジー。
この前Netflixで観たアメリカ人女性のスタンドアップコメディアンのジョークが心に残っている。
「Me too運動とかあって男はみんなビクビクしてる。誉めるのはセクハラ?これくらいは大丈夫?とかね。でもね、何をしても問題にならない方法が一つだけあるわ。それはね、HOTな男になること。そうしたら女は喜んで触らせるわ。」
よく言った!その通りだ!とパソコンの前で拍手を送った。
キモチワルイ男がキモチワルイ手つきや目つきでするから女は嫌がるのだ。もしあなたの見た目がキムタクや山ピーレベルだったらどんどん触ってくれ(個人的見解)。不条理だが、世界はそのように出来てしまっているのだ。
イケメンであること、その見た目だけで得られる特権は凡人には計り知れないのである。
イケメンはとにかくさわやかで、いつ見ても髪形がふわふわで、息がミントみたいにスーッとしてて、吸い込まれそうな瞳をしていて、それでいて笑った顔が優しくて癒されるのだ。年をとってもスリムで、フサフサで、痰がからんで「カーーーーッぺ!!!」とかやって家族を不愉快にさせない。そう、まさに完璧な人間。Perfect human。
でももし!
万が一!
そんなイケメンと付き合えたとしたら、と想像してみよう。
街を一緒に歩けば注がれる視線。「え、なにあの娘。めっちゃイケメンと歩いてる・・・!」「ちょっ、、うらやましい!」すれ違う女子たちから注がれる羨望のまなざしに、さぞかし優越感に浸れることだろう。
だがしかし!付き合うということは、その人と共有する時間がどんどん増えていくということだ。悲しいかな、いくらイケメンであろうと彼が人間である限り24時間365日完璧な状態をキープ出来るわけがないのである。驚くなかれ、イケメンも凡人と同じように放屁するし放尿するし脱糞するのである!むせるし咳するし鼻くそ出るし咀嚼音もうるさいかもしれないし陰毛も排水溝に絡まりまくっているかもしれないのだ!
もし、六本木かどこかのラグジュアリーなホテルの最上階でディナーをすることになったとして、ロマンチックな気分に浸っているときに彼がご飯をのどに詰まらせてむせかえって周囲から冷たい視線を送られたら?
デートで手をつなぎながら見上げた彼の鼻から鼻毛が出ていたら?
朝、一緒のベッドで寝ていた彼が「おはよ。」といって頭をなでてくれたは良いけど息がめちゃくちゃ臭かったら?(寝起きの口臭は誰でも臭い。)
100年の恋も一瞬で覚めやしないか。
そこで、逆パターンを考えよう。
もし、放屁し放尿し脱糞するのがイケメンじゃなかったら?
「おい、汚ねぇ!くせぇい!笑!!!」の一言で笑って片付くではないか。体から色々出てくるのが健康の証、人間だもの、というみつをの境地に至り、精神衛生を良い感じに保って暮らせるはずだ。
それがだ!イケメンであるというだけで、こんなにも理想と現実のギャップに悩まなくてはいけないのだ!「私は彼を愛してるはず、顔で選んだんじゃない!彼の全てが好きなはずなのに何故!・・・思ってたのと違う!!!」
だからつくづく思う。
やっぱり工藤静香はすげぇ。
キムタクという東洋人の顔面偏差値の頂点に君臨する、Theキングオブイケメンの、汚い部分もみる度量があるんだもんな。
キムタクの鼻毛も、ゲップも、おならも、むせかえりも、トイレの後の臭いも全部愛してるということだろう?離婚してないし。
(それともキムタクは自宅でも完璧なのだろうか。実はそれもあり得ると思っている。。。)
愛のチカラってすごい。
私にはやはりイケメンは早いようだ・・・。