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今思えば相当参っていたのでは?という思い出

高校時代、クラスに目立たない男子がいた。同級生と話す様子もあまり見受けられず、それなのに名前が大仰で、失礼だが「名前負けしているな」と感じていた。
美術の授業で、自由に写真を持ち寄り模写するカリキュラムがあった。周りをぼーっと見ていると、その男子は、鳩の首が切られている非常にグロい絵を淡々と描いていた。これはさすがに先生も止めるのでは?と思っていたが、何やら2、3言話して先生は去っていった。結局なぜか彼の完成した作品を見ることはなかったが、とんでもない彼からのSOSだったのではないか…と油絵を見るたびに思い出す。

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