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能登半島を訪れて その3 自分が被災したら
愛知県のリサイクルカンパニー
豊アルケミー株式会社 代表の桐山です。
地方で子育て・教育・地域に携わって生活している企業経営者です。
被災した現場を見て回り、思うことがあります。
自分の家や住む地域が震災に見舞われたらどうなるだろうか、と。
見た感じ大きな被害に遭っているのは古い木造家屋でした。
そして重い瓦葺の屋根でした。
それに比べて私の家は鉄骨造で屋根も軽量なものを使っています。
だからここまでの被害にはならないだろう。
はい、これが「正常性バイアス」というやつです。
自分は大丈夫だろうと思いたい気持ちが働きます。
しかし心配し過ぎるのも考えもので、起こるかどうか分からないものを過度に心配するのは日常の幸福感を阻害してしまいます。
また、いつかのための対策に費用をかけすぎるのも合理的ではありません。
いくら家を頑丈にしても、外出時に被災する可能性もあります。
働いている人や学生であれば、1日のうち3分の2は家にいないのではないでしょうか?
私は生き延びるためには、複数の逃げ場を持っておくことが大切だと思います。
とはいえ物理的にいくつも逃げ場を持つことは難しいと思います。
逃げ場とは、ずばりコミュニティですね。
住んでいる地域もそうですし、会社もそうです。
勉強会やビジネス、趣味などなんでもいいと思いますが、
人との繋がりがコミュニティです。
困ったときに助けてもらうために、そうした繋がりを持つというのはあまりいい感じはしませんが、人となりが分かっている人同士であれば、助け合おうという気持ちになりやすいのではないかと思います。
例えばこのnoteで記事を読むことで、実際にはお会いしたことのない人同士が共感しあうことは多々あると思います。
コミュニティとしての形は見えませんが、信頼感のある繋がりが生まれているように感じます。
今日現在で私のフォロワーさんは226名となっています。
たった1回でも私の記事に接して、フォローしてくださった方がそんなにもいるのです。
ゆるい繋がりではありますが、すごいことだなあと感じます。
能登を訪れて、震災や豪雨に負けず、自らの手で再建を図っている方たちにお会いしました。
彼らの強さはどこから来るのか?
彼らは災害が起こる前からコミュニティを作ることに注力していました。
災害後、ますますコミュニティを強化しているようにすら見えます。
そうした主体性の強さに、支援が集まってくるのかもしれませんね。
被害に遭われた方で、もと居たところから離れて、新たな生活をされている方も大勢いると思います。それはそれで正しい選択であり、そういった場を確保できることは素晴らしいことです。
私が被災したら、残るのか、別の場所に行くのか?
正直想像がつきません。
その時のいろんな状況にもよると思いますが
人との繋がりを大切にしておくこと肝心だと思っています。
それでは!