道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である
愛知県のリサイクルカンパニー
豊アルケミー株式会社 代表の桐山です。
地方で子育て・教育・地域に携わって生活している企業経営者です。
道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である
二宮尊徳のありがたいお言葉です。
国や自治体、企業などの組織、家庭や個人に当てはまるだけでなく、時空も超越した名言だと思います。
経済とは「食っていけること」だと思います。
食えないことに終始しては生存が危ぶまれます。
アメリカ
先日、アメリカ大統領選挙が行われ、民主党のハリス候補が共和党のトランプ候補に敗れました。
いろいろな分析がありますが、一つは民主党が一般的な国民の生活について目を背けていたため、見放されたのだと思います。
我々日本人に入ってくるアメリカの情報は東海岸や西海岸のハイソサエティな層が集まっている地域からもたらされるものです。
しかしそれはアメリカの一面でしかありません。
経済政策はハリス氏もいろいろ打ち出してはいたものの、そもそもバイデン政権の現職副大統領として、これまでにやってこなかったことに批判も集まりました。
ハリス氏や民主党の訴えは「寝言」と受け取られたのでしょう。
日本
衆議院選挙で自公が大きく票を落とし、国民民主党が大きく躍進しました。
注目すべきは選挙後です。
「手取りを増やす」という現役世代に向けたメッセージを、国民民主党は政策の実現に向けて行動しています。
自公はじめ野党第一党の立憲民主党は乗り気でありません。現役世代から徴収して、高齢者に配る旧来の施策を継続していくことばかり考えています。官僚もマスコミも同様です。
給付金などのお金配りは一見国民に寄り添った施策に見えますが、持続可能性が低いと言わざるを得ません。現役世代にしてみれば、自分たちが稼いだお金の使い道を他人に決められている感覚になります。
ポリコレ
差別や偏見をなくし、多様性を受け入れていくことは確かに大切なことですが、過度な平等主義がかえって人権を侵害するような事例が見られます。
特に性別については、慎重な対応が必要です。
性自認で自分の性が決められたり、変更できたりするのは極めて危険です。
女性の立場を危うくします。男は男、女は女であり、それぞれゾーニングされるところが存在します。平等の名のもとに何もかも一緒くたにしてはいけません。
ポリコレ的な概念に執着しても、食っていけません。
自動車のEV化によるCO2排出削減、難民受け入れなど、一見するとよいことのように思いますが、現実から目を背けた寝言に過ぎません。
こうした施策を推し進めてきたEUも、各国内で産業の崩壊や自国民の生存を危うくする問題が続出し、転換せざるを得なくなっています。
理想を持つことは素晴らしいことですが、それが本当に世の中にとってプラスになるかどうかは分かりません。
一つ言えるのは、それによって経済が回らなくなって、人が飯を食っていけなくなるのであれば、その理想は寝言だということです。
その最たるものが社会主義、共産主義です。
日本は資本主義だから関係ないでしょうか?
そんなことはありません。どんどん国民から搾取する流れになっています。
払った社会保険料は、自分の将来の年金に充てられるのではなく、現在の老人に送られます。今の現役世代が老人になった頃、少子化により減少した現役世代の負担はさらに重くなり、結果的に社会主義と変わらない構図となっていきかねません。
誰が寝言を言っていて、誰が現実を見据えているのか?
しっかり見極めましょう。
それでは!