ルールは原理原則で考えることが先
愛知県のアルミリサイクルカンパニー
株式会社豊アルミ工業 代表の桐山です。
組織にはルールが必要です。
私が考えるに、ルールが必要な主な理由は3つです。
1.安全の確保
2.品質の標準化
3.意思疎通
当然ながら、私の会社にもルールが存在します。
今回は、就業規則や賃金規定など会社と従業員の間の契約のようなものではなく、組織として動いていくのに考えていかなければならないルールについてです。
1.安全の確保
金属リサイクル業を営む当社では重機やトラックを日常的に使います。
当然ですが、人間以上のパワーがあり、ぶつかれば大ケガ、最悪は死亡に至ることがあります。
幸い当社では今のところ、人がケガするような事故は発生しておりませんが、使い方を誤れば、大変なことになるのは間違いありません。
ネガティブな事象を発生させないことが目的なので、「べからず」的な表現のルールが多くなりがちです。
2.品質の標準化
商品にしろサービスにしろ、何かしら成果物を生み出すことで、売上・利益が得られます。
従業員にはそれぞれ得手不得手がありますが、それがそのまま成果物の品質に直結してしまってはいけません。一定の質を保つことが大切です。
とはいえ、人による差は出てしまいます。
そのためノウハウをハウツーとして、作業化・パターン化していきます。
これはマニュアルとも言います。
3.意思疎通
1人の人間が最初から最後まで一貫して仕事が完結することはありません。
工程ごとにバトンをつなぎながら仕事を進めていきます。
この「つなぎ」が悪いと生産性が著しく低下します。
情報の精度とタイミングがつなぎを良くするカギです。
意思疎通は個別でのやり取りと全体最適を考えることができる司令塔とのやり取りの両方が重要です。
現場でのやり取りのツールは「声」です。
センスや経験に頼る部分が多く、マニュアル化しにくい部分です。
また個人の性格にも依存します。
原理原則を共有し、理解する
ルールは決めても運用できなければ絵に描いた餅です。
またルールは気を付けないとどんどん増えていきます。
ネガティブな事象が発生すると、それに対応する必要があるからです。
しかしルールが増えれば、ルール自体を覚えられず、ルールが守れない、という悪循環に陥ります。
なぜならルール=行為・動作だからです。
大切なことは、原理原則を共有し、理解することです。
具体的にルールがなくても、原理原則が分かっていれば、行為・動作の良し悪しが判別できます。
ニュータイプの思考・行動形式
「ニュータイプの時代」(山口 周・著)ではオールドタイプとニュータイプの比較がされています。
オールドタイプは今後も必要な思考・行動形式ではあると思うのですが、それだけでは弱いですよね。
ルールで決められているからということを自分の思考・行動形式としてしまうと、未知の事態に対応できません。より良い判断をするためには自らの道徳観に従うことが求められます。
私はこの道徳観は「原理原則」と捉えてもよいと思います。
自分はルールに従わされる側なんだ、という意識でいる限り、原理原則に向き合わず、自分以外の誰かの判断に頼ることになってしまうと思います。
先述の表を見てください。
オールドタイプとニュータイプの一番の違いは「主体性」です。
自分自身はどちら寄りでしょうか?
少し趣味が悪いかもしれませんが、出会った人をカテゴリー分けするのも面白いかもしれません。
いろんな人の顔が思い浮かんでしまった(笑)
それでは!