問題のあるコミュニケーションパターン
・重要な他者とは
拒食症・過食症を治療する際に、その症状自体をフォーカスして対処療法をしていくよりも、その人の現在ストレスになっている人間関係にフォーカスして対人関係療法をしていく方が改善しやすく治療後も再発しにくいそうです。
その際に1番フォーカスする人間関係はその患者さんにとって1番身近で重要な人との人間関係です。
その相手を「重要な他者」と言います。
拒食症・過食症の場合、思春期の女性が発症することが多いことから主に「重要な他者」は母親になります。
それ以外にも父親や恋人、配偶者、子供など自分にとって1番身近で大切な人が重要な他者です。
・見た目は健康な人でも
見た目は健康な人でもその人にとって重要な他者との関係がうまく行っていない時は、すぐに落ち込んだり、疲れやすくなったり、新しいことにチャレンジする元気もなくなります。
逆に重要な他者との関係がうまく行っていれば、仕事で嫌なことがあっても乗り越えられたり、困難なことにもチャレンジできたりします。
・「相手への期待」と「コミュニケーション」
相手があなたにとって重要であればあるほど、無意識に相手に期待をしてしまいます。
そして相手もあなたにいろいろ期待するでしょう。
長く付き合ったり一緒にいることが多くなると、このお互いの期待にズレが生じてきます。
そのズレをその都度、正直なコミュニケーションを取ることで解消し改善していけばふたりの関係は良いものであり続けます。
仮にお互いの期待が大きくズレていたとしても、辛抱強くコミュニケーションをしていけば時間と共に関係は良くなっていきます。
逆に最初はお互いの期待はそんなにズレていないのに、問題のあるコミュニケーションパターンを取り続けると時間と共にそのズレはどんどん大きくなっていき、修復不可能な状態にまでなることもあります。
・問題のあるコミュニケーションパターンとは
①あいまいで間接的な非言語的コミュニケーション
・不機嫌な態度をとったりため息をついたりする
・都合が悪くなったらお腹が痛くなる
・小さな子供の場合すねて泣いてばかりいる
・言わなくても俺/私の気持ちを分かって欲しいと思っている
※言葉は発さず態度で表現する
②不必要に間接的な言語的コミュニケーション
・「いつも君だけ楽しんでいいご身分だね」
・「あなたのように楽観的なら人生も楽しそうね」
・「同僚の◯◯の奥さんはだんなを立てる良くできた女性だ」
・「お隣さんのだんなさんが昇進して今度新車を買うそうよ」
※このように嫌味や婉曲的な言い方をする
③自分の言いたいことは伝わったという思い込み
休日だんなさんは大好きなTVドラマを観ている。
その時、奥さんがバタバタと急用で出かけ際に「あなた、急に雨が降ってきたらお願いね…」と言われる。
だんなさんはTVドラマに集中していたのでよく分からなかったが「あぁ」と生返事。
その後、夕立があり外に干していた洗濯物はびしょ濡れ。
用事から帰ってきた奥さんはそれを見て激怒!
だんなさんはなぜ激怒されているのか分からず混乱する。
※これも相手に対しての勝手な期待です
④自分が理解したという思い込み
仕事関係で上司から「◯◯くん、あの件を明日中にまとめてメールで私まで送ってくれ、文章形式はいつもの形式で」と言われた。
内心「(いつもの形式ってたぶんあの形式だよなあ)」と思って確認しなかった。
翌日メールを送ったら上司に呼び出されて、「形式がぜんぜん違う仕事の基本がなっていない」とこっぴどく説教をされた。
※勝手な思い込みに注意し少しでも不明瞭な点があればその時に確認する
⑤沈黙
相手を無視する。
あいまいにしか返事をせず、何も言わず無表情で感情を表に出さない。
※最も不誠実な対応
もしあなたが対人関係においてよくトラブルを起こしたり、「なぜ俺の言うことをすぐに理解しないのか、あいつは頭が悪いのか?」など思っているとしたら、一度あなたのコミュニケーションパターンに問題がないかチェックしてみましょう。
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