箱入りパルムが小さくても世界は回る
夏は季節ではなくひとつの物語
物語には終わりがあって初めて完成する
夏もまた然り
夏が終わる
ただ秋が来る訳では無い、夏が終わる
空気がそう言っている
9月になっても京都人にぶぶ漬けを出されかねないくらい当然のような顔を暑さを撒き散らしているくせにすこしだけ遠くにいる気がする
この文を編集しているこの時(9/7 p.m.22:30はすごーーーーーく夜風が気持ち良かったことは心のコインロッカーに秘めておいてください。後で100円返しますから。)
私を殺しに来る夏の暑さから身を潜めるため
遮光カーテンを閉めて過ぎ去るのを待っていた
はずなのにいざその瞬間が来ると心惜しくなってしまうのは傲慢でしょうか
あ、いや、もう大丈夫っす、本当に、これマジなやつなんで。そういうノリとかじゃなくて。
十分楽しませて頂きました本当に。これ以上一緒にいるとディズニー閉園間際のカップルみたいに揉めそうなのでそろそろね。
まだ行かないでとは言いません。
でも、また来てね。結構楽しかったから。
私の手の届く範囲内で楽しめる許容範囲を7%くらい超えてしまうほど楽しませて頂きました。
老若男女が浮かれる夏を終え、夢から醒めて腐りきった世の中に戻り行く今だからこそ、道端に落ちている箱入りパルムくらいの小さな喜びを見つけて拾い上げられるように。
p.s. 秋は存在しません
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