見出し画像

 新型ウィルス感染拡大により世界的に人々の健康と経済活動に甚大な影響を及ぼしています。社会情勢がこのような状況になれば、真っ先に活動を停止しなければならないのが、我々が関わるスポーツの領域です。

 今までも災害や紛争、経済の低下などにより個別には「スポーツどころではない」という現実を目の当たりにしてきた経験は皆あるものの、今回のように世界全体で「スポーツどころではない」という状況は、はじめてではないでしょうか。

 だからこそ「スポーツの価値」についてあらためて考え、気づき変化をするには絶好のタイミングだと捉えています。

そもそも「スポーツの価値」って何だったろうか?

画像1


スポーツ庁が示す「スポーツの価値を高めるために」によると

①スポーツによる健康増進
②我が国の国際競技力の向上
③我が国の国際的地位の向上
④スポーツによる地域・経済活性化
⑤学校等における子どもたちのスポーツ機会の充実
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/shingi/001_index/bunkabukai/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2016/08/03/1374264_007.pdf


知人の高橋孝輔氏の「スポーツの価値を持たせるには?」によると

①社会性が身につく
②体力向上・健康増進に寄与する
③精神的な発達を促進する
④観ている人に感動・エネルギーを与え話題を提供する
⑤大きなコミュニティを形成する
⑥知的な発達を促進する
⑦成功体験を得ることによって自己肯定感を向上させる



どちらもそのとおりで「スポーツの価値」についてわかりやすい記述です。

では、新型ウィルスの影響により全世界が「スポーツどころではない」という状況下においての「スポーツの価値」とはどう考えたら良いのでしょうか?

いまできる「スポーツの価値の高め方」を取捨選択し実行する。

画像2

個人的にまずは2つのテーマで活動をしていこうと考えてます。

①社会の一員として、安心で安全にスポーツに関われる未来を取り戻すための活動
・新型ウィルス感染予防に関わる行動および地域貢献
・スポーツによる健康増進(健康二次被害防止)
・スポーツによる地域・経済活性化
・学校等における子どもたちのスポーツ機会の確保

②元の社会に戻った時にスポーツの存在が、今よりも社会にとって無くてはならない存在になるための活動
・スポーツ団体、関係者の意識改革(同志を増やす)
・いまスポーツにできること。いまスポーツがやるべきこと。を実行する。
・自分たちが(チーム)苦しい時ほど、いままで支えてもらった人々(地域)に貢献する。


今こそ立ち上がるとき


 わたしは地域密着型陸上競技クラブの運営会社の社長をさせてもらっております。アルビレックスは競技ごとに全て別法人で経営しているのが特徴で、サッカーやバスケットとは異なり、陸上競技はリーグなる組織はなく、企業スポーツ(実業団)が主流です。
 その中でクラブを立ち上げて16年目になりますが、この新型ウィルスの影響により日本経済が悪化すれば、真っ先に淘汰されてしまう陸上界のあり方に警鐘を鳴らしつつ、この困難を皆さんと共に乗り越えられるきっかけになればと思い、はじめて書かせて頂きました。

次回は「新潟アルビレックスランニングクラブの取り組み」と「企業スポーツ(実業団)について」少し書かせて頂きたいと思います。では!


新潟アルビレックスランニングクラブ
代表取締役社長 大野 公彦
https://www.albirex-rc.com









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?