大野公彦/株式会社新潟アルビレックスランニングクラブ代表取締役社長
■はじめに 2020年で新潟アルビレックスランニングクラブ(以下、新潟アルビレクスRC)はクラブ設立から16年目に入ります。当初は「成り立つわけがない」と言われた陸上競技クラブが黒字経営を続け、オリンピック選手をはじめ国内トップ選手を輩出し、企業スポーツが主流の「実業団」の中で「全日本実業団陸上競技選手権 団体総合優勝」や「全日本実業団女子駅伝出場(4年連続)」のエピソードについては、ほとんど知られていません。 いままでクラブ経営については、情報発信をして参りませんでし
新型ウィルス感染拡大により世界的に人々の健康と経済活動に甚大な影響を及ぼしています。社会情勢がこのような状況になれば、真っ先に活動を停止しなければならないのが、我々が関わるスポーツの領域です。 今までも災害や紛争、経済の低下などにより個別には「スポーツどころではない」という現実を目の当たりにしてきた経験は皆あるものの、今回のように世界全体で「スポーツどころではない」という状況は、はじめてではないでしょうか。 だからこそ「スポーツの価値」についてあらためて考え、気づき