【レストラン情報】フェラーラでの昼食 ☆ 賄いの鰻料理まで出して下さいました
<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.58>
エミリア・ロマーニャ州(Emilia-Romagna)にある街・フェラーラ(Ferrara)での昼食は、事前にチェックして、是非、訪れたかったお店に伺いました。
可愛らしいのに、センスが光るアートな空間。
お店に入ってすぐ、「あ、私、このお店好き…」と感じました。
店内のカーテン(Tenda nel negozio)
ランチ営業オープンすぐで、私が一番乗り。
わざわざ、オーナーシェフご自身が、オーダーを取って下さいました。
オペラ歌手・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti)似のシェフは、
とても穏やか。
お料理の相談にも乗ってくれて、お薦めの前菜を3品を少しずつ、そして、
パスタ料理を頂く事にしました。
まずは、パンとハウスワイン、そして、前菜1品目が運ばれてきます。
フェラーラ名物パン・パーネ・コッピア&白ワイン
(Pane Coopia & Vino bianco)
いわしのミニコロッケ
(Crocchettina di acciughe)
うずらの卵大の、小さなコロッケ。
ひと粒、ひと粒に、いわしの旨みが、ぎゅ~っと詰まっています。
そして、塩梅が素晴らしい。
もう、この最初の一皿目で、ノックアウトされちゃいました。
このお店、絶対、美味しい!
前菜・2品目。
じゃがいもとフェンネルのスープ・いかのソテーを添えて
(Zuppa di patate e finocchio con calamari)
この濃厚なスープも、美味。
トッピングのいかも、アクセントになっています。
フェンネルは、日本では「ウイキョウ(茴香)」とも呼ばれています。
フェンネル / ういきょう(茴香)(Fenocchio)
イタリアでは良く食べられている野菜で、緑の葉の部分は、ハーブのひとつとして、南イタリア・特に、シチリアではよく使われています。
根元の白い部分(球根)も食べることができ、スライスしてサラダでも、
オーブンで焼いても、美味。
スープに使われることも多いです。
日本でも、春の洋野菜として、少しずつ、飲食店で扱われてきていて、
市場でも、ちょこちょこ、見かけるようになりました。
前菜・3品目。
蛸と赤じゃがいものピューレ
(Purea di polpo e patate rosse)
こちらも、塩梅が良い。
そこまで、ハーブを多用している感じではないのですが、味のアクセント、
風味が、なんともいえず素晴らしかったです。
パスタが運ばれてきます。
海老と色々なショートパスタ
(Gamberetti e pasta corta varia)
海老の旨みたっぷりのパスタで、ひと口、また、ひと口と、進みます。
でも、この美味しさ、きっと、海老だけではないのですよね。
所謂、「滋味(じみ)」、いろいろな味わい深みを感じるのです。
きっと、たっぷりの野菜を使って、コトコト煮込んだブイヨンも入っているのだろうし、きっと他にも…と、考えたりして。
これで、お料理は、終わり。
お腹も、だいぶ満たされてきて、デザートを食べるか迷っていたところ、
シェフが、もう一皿持って来て下さいました。
鰻とじゃがいも、キャベツの煮込み
(Anguilla, patate e cavolfiore in umido)
横に長いエミリア・ロマーニャ州。
東は、アドリア海に接していて、実は、うなぎ漁をしている地域もあるのです。
注文時に、鰻を食べたい旨を伝えたら、今日は、あいにく、メニューにはないとの事。
残念、と、諦めていたのですが、最後に「少しだけ、賄いだけれど良い?」と、鰻料理を出してくれたのです。
大ぶりの鰻をイメージしていたのですが、見た感じでは、日本で食べる鰻と大きさは変わらない様子。
焼いてから煮込んでいるので、芳ばしさもあり、美味しい。
お腹いっぱいと思いながら、ぺろりと食べてしまいました。
美味しいお料理と、シェフのお人柄にも惹かれて、大満足の昼食。
フェラーラの街に着いた時は、どうなるかと思いましたが、少しホッとして
ゆっくりと、ボローニャへの帰路につきました。
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うなぎ漁で有名なのは、同じフェラーラ県内にある小さな町・コマッキオ(Comacchio)。
養殖も多くなってきていますが、天然うなぎを絶やさないように、町を上げて取り組みをしています。
9月末から2週間程、毎年、うなぎ祭り(Sagra dell'Anguilla)が開催されます。
時期が合えば、是非、一度、訪れたいお祭りです。
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