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【レシピ】シチリア風いわしのパン粉焼き ~ ベッカフィーコ ~
ベッカフィーコ(Beccafico)
イタリア語で、体長15cm程の小さな野鳥「ニワムシクイ(Beccafico)」。
その名がついた「いわしのオーブン焼き」は、シチリアの郷土料理です。
「イチジク(fico)を、ついばむ(Beccare)」。
しかも、熟したイチジクだけをついばむほどの美食野鳥だそうで、
焼き上がった様子の、ころりとした形、ピンと尻尾を立てている姿が、
ニワムシクイに似ているところから、
その名が付けられたとも言われています。( 諸説ありますが…)
いわしは、イタリア全土の海側で、良く食べられている魚のひとつです。
呼び方は、いくつかあり、地域によっても様々です
Acciuga(アッチューガ)… 片口いわし、アンチョビの語源でもあります
Alice(アリーチェ)… やや大き目のいわし(真いわし)
Sardina(サルディーナ)… 片口いわし
Sarda(サルダ)… やや大き目のいわし(真いわし)
どの単語でも「いわし」と伝わるのですが、
地域によって、使用頻度が違うというのが、私の印象。
中部イタリアのトスカーナ地方では、「Acciuga」「Alice」を頻繁に使い、
南に行けば行くほど、「Sardina」「Sarda」を、良く使うように
感じました。
シチリアを旅した時、市場やメニューで、私が目にしたのは、
「Sardina」「Sarda」のみ。
「Alice」は、見かけませんでした。
いわし料理も、様々あり、
良く食べられるのは、フリット、マリネ、パスタの具材、等々…。
他にも、色々、作られ食べられています。
今回、ご紹介する「いわしのパン粉焼き」は、2種類の仕上げ方があって、
★シチリア西部(パレルモ、トラーパニ等)→ クルクル巻くタイプ。
★シチリア東部(カターニャ、シラクーサ等)→ いわしを重ねたり、
挟んだりするタイプ。
私は、シチリア西部(エリチェ)、東部(タオルミーナ)、両地域で食べましたが、どちらも、重ねるタイプでした。
「好み」「作業しやすい」「提供しやすい」等、料理される方の判断で、
作られているのかな、というのが、私の印象です。
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2013年シチリア西部・エリチェ(Erice)にて
今回は、クルクル巻くタイプをご紹介。
応用編で、ハーブ類を変えて、重ねるタイプの作り方を説明します。
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それでは、作っていきましょう!
最後に、手書きの「料理手順書(工程のみ)」「応用編」「料理用語のイタリア語」を添付しています。
お問い合わせ・メールアドレスを、記事末尾に添付しています。
料理を作られて、分からない事、ご質問等がありましたら、
添付アドレスより、お問い合わせ願います。
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シチリア風・いわしのパン粉焼き
~ ベッカフィーコ ~
( Beccafico )
【 難易度 】★★☆☆☆
【 調理時間 】 約 45 分 (オーブン調理時間も含む)
【 オーブン調理時間 】 200℃ 約 15~20分
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