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使って育てる愛すべき工芸品☆コーニュの木彫り & 和の器・輪島塗

<イタリア旅行記(2011年 ミラノ & アオスタ & ピエモンテ &ジェノヴァ )no,22>

コーニェ(Cogne)の工芸品のひとつ、木彫り
村を歩いていると、あちらこちらで、木彫りのオブジェや、お土産屋さんで扱われている木彫り品を、目にしました。

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木彫りの噴水
(Fontana intagliata in legno)

きこりが肩にかけている猟銃から、水が出ている、ちょっと面白いデザイン。
ここにも、噴水がある!と、近づいて、よくよく見てみると、
きこりの顔が、不思議な位置にあって、ちょっと、びっくり!
背筋が、ゾクゾク。

最初は、怖かったのですが、毎日、散策をする時に、何度も目にすると、
見慣れてきたのか、段々、愛らしくなってきて、必ず、このオブジェのある道を通るようになりました。

ホテルのロビーでも、多くの可愛らしい動物たちが、出迎えてくれました。

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木の温もりが伝わってきますよね。

暖炉も、発見!

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滞在したのは、夏。
この時は、使用されていませんでしたが、秋冬は、薪が組まれて火が入り、暖をとるそうです。
イメージするだけでも、心も、身体も、ほこほこしてきます。

私も、ここコーニェで、ひと目惚れした木製コースターを購入。
教室で、よく使って頂いています。

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木製コースター
(Sottobicchiere in legno)

手に伝わってくる、木製ならではの温かさ、肌触りが、気持ちをホッとさせてくれます。

最初は、6枚とも、どれも同じような色だったのですが、
使えば使う程、それぞれの味わいと言うのでしょうか。
濃淡や、艶が出てきて、それぞれ良い風合いに変わっていくのですよね。

日常使いをすることで、作品が育っていく。
そんなことを、感じさせてくれる木製コースターです。

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日常使いをして、「器を育てる」というのを、
私に、教えてくれたのが、日本が誇る工芸品・輪島塗でした。

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輪島塗の、茶托、スプーン、椀


この輪島塗の朱の茶托と、九谷焼の染付桜茶碗は、
料理教室で、皆さまが来られ、お茶をお出しする時に使用。
それぞれ、15年以上、我が家で(レッスンでも)、日常使いをしています。

漆器の素晴らしさは、使えば使う程、布巾で磨けば磨くほど、
漆がのってきて、艶めき、輝きを増すこと。

最初は、少しマットだった朱色も、5年、10年、15年と、段々と、
本当に、艶やかな、美しい朱色の輝きになってくれるたんです。

あまりの美しさに、布巾で拭き終わったこの朱の椀を、両手で包み、
「本当に美しいな…」と、惚れ惚れして眺めている時があります。

大切に、大切に使いたい、長く、長く使いたいと思わせてくれる
愛すべき和の器です。


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