ヴェネツィアの焼菓子バイコリ &ザレッティ
<イタリア旅行記(2008年夏・ヴェネト&ドロミテ&トリエステ)no.27>
ヴェネツィア出身の友人に、教えてもらった伝統的な焼菓子のバイコリ(Baicoli)。
初めて食べた時は「なんとシンプルな焼き菓子だな…」と思ったのですが、
これが、段々と癖になって、ハマっていくのです。
今回の旅行でも、しっかり購入して、旅の途中でも食べてました。
店頭に並んでいる、バイコリ色々。
ドガの「踊り子」の絵が描かれている缶も素敵ですが、今回は、持ち運ぶことも考えて、箱を購入しました。
ヴェネツィアの方言で「バイコロ(Baicol)」と呼ばれる小さな魚のスズキに、形が似ているところから、その名がつけられたと言われています。
発酵パンを、一度、焼いてから、薄く切り、そして、もう一度、しっかりと焼いたもので、薄いラスクのようなイメージ。
二度焼きするのは、ヴェネツィア海洋国家で栄えた時代、航海に、パンを持って行く為に、保存性を高めたのが始まりで、現在では、家庭の朝食として、おやつとして愛されています。
二度焼きして保存性を高めるのは、アーモンドが入っているトスカーナの焼菓子・カントゥッチーニ(Cantuccini)も、そうですね。
触感は、パリパリっとしていて、かなり軽め。
そして、このシンプルな味わいに、もう一枚、もう一枚と、手が伸びてしまうのですよね。
ホットチョコレートや、ザバイオーネ、甘いデザートワインとの相性も抜群です。
日持ちもしますし、小箱は、スーパーでも売っていますので、ヴェネツィアの想い出に、そして、お土産にも重宝しますよ。
そして、もうひとつ、ヴェネト菓子をご紹介。
とうもろこしの粉と粉砂糖で作る、黄色いサクサク・クッキーです。
干しぶどうや、チョコチップ等が入っていて、ヴェネト特産の蒸留酒・グラッパで香り付けをしています。
素朴ながら、癖になる味わいで、こちらも、お薦めですよ。